手 軽 さ 70/100
コ ス ト 50/100
アレンジ70/100
身体負担70/100
知  識30/100
ペ ー ス 30/100
酵素ダイエット

酵素ダイエットは、これまでのダイエット法に対する考え方を180度変えてしまうかもしれません。酵素というのはいままでは日本の栄養学からは完全に欠落している概念でした。

そこに注目した酵素ダイエットはカロリー計算はせずにカロリーカットとか、糖の吸収を阻害させたりとか、栄養価値がないものでおなかをいっぱいにする、食べたものをすぐ排泄させるようなダイエット方法とは違います。

何を食べないかではなく、何を食べるべきかが重要なので、それらを追求していくのが、酵素ダイエットです。

酵素ダイエットを始めると体に変化が現れます。全身のたるみは消え始め、体脂肪率が改善されてきます。よく眠れ、疲れもとれるようになります。悪い血液の状態が体の不調をつくり出しているのですが、酵素を意識した食習慣をとると血液を変え、あらゆる体の問題を改善できるようになります。



私たちの体内では、知らないうちに8000種類ともいわれる酵素が休みなく働いています。それらの酵素がなかったら、食べたものを消化吸収することも、貴重な栄養素を体内で利用したり、貯蔵することもできないのです。

たった1種類の酵素の働きに異常が起こるだけで、体にはなんらかのトラブルが発生します。疲れやすくなる、肌の老化が進む、抜け毛が増える程度ですむこともありますが、異常な食行動や脂肪の蓄積として表面化するかもしれません。

命にとって大変重要な物質であるにもかかわらず、酵素を「食事からとるべき」という考え方が日本にはあまりありません。
体の代謝に必要な酵素は100パーセント体内でつくられるため、「食物からとる必要はない」というのが、現代栄養学の認識なのです。

たしかに、代謝酵素(体内で働く酵素)はすべて体内でつくられています。遺伝子という設計図をもとに何万というアミノ酸がつなげられ、酵素はつくられていますが、アミノ酸という原材料、それらをつなぎ合わせるためのエネルギー、さらに酵素が働くために必要なビタミンやミネラルは、すべて食事からとらなければなりません。

食べたものが消化分解、吸収されるまでには、多くの消化酵素が使われます。これらの作業のすべてを体内の酵素で補って使われることになると、体には大きな負担がかかってきます。

しかも、体の組織や器官の機能維持に必要な何千もの代謝酵素づくりのための原材料やエネルギーまで消化酵素づくりに向けられることになり、スムーズな代謝の進行が妨げられます。このため、体内では肥満や老化などあらゆる問題が発生してきます。

こうした問題を避けるには、酵素豊富な食物を日々の食生活に多くとり入れていくしかありません。



消化吸収がダイエット成功の秘訣
ダイエットはカロリーカットが基本ですから、食べる量を減らすか、吸収を阻害すればいい、という二つの考え方が一般的です。
でも、酵素ダイエットはまったく逆の発想になります。

太るのは代謝に必要な栄養素の摂取が足りないか、吸収がうまくいっていないか、体内できちんと有効活用されていないかの3つなのです。

肥満の人の70パーセント以上はカロリーオーバーではないのに太っています。体内(代謝)酵素が働くために必要な栄養素が不足しているのです。もちろん肥満遺伝子の影響やホルモンバランスの崩れということもあるでしょうが、体内酵素の働きに必要な栄養素が十分そろっていれば、問題にはなりません。→肥満遺伝子について詳しい説明

あとの30パーセントは無駄なカロリーをとり過ぎて肥満に。でも、やはり必要な栄養素は不足しているのです。タンパク質や糖質の分解酵素を多くもっている人ほどやせていて、消化酵素レベルが低い(つまり、糖や脂肪、タンパク質などをうまく消化吸収できない)人ほど太っているという研究結果もあります。

食事のたびにあなたのからだが必要としている食物酵素や酵素食品を補い、栄養素が吸収されやすいように食品を食べ合わせていけば、酵素パワーは発揮されます。そして人それぞれによって必要な酵素は違います。

酵素を獲ることによって代謝のための栄養素が調達され、余分な消化酵素づくりのために浪費されていた栄養素もほかの代謝に参加できるようになり、崩れかかっていたあなたのからだは、急ピッチでバランスをとり戻していくでしょう。→ダイエットと栄養素の関係



ダイエット方法は個人の環境や生活スタイルによって違います、どのような食習慣、栄養素や酵素の不足が肥満の原因なのかを確認して、それに合わせたダイエット法や摂取すべきサプリメントを知れば体が改善されていきます。

あなたの体脂肪がどこについているのか、どのようなものを好んで食べるかなど、いくつかの特徴的な食行動をチェックしていくと、4つのタイプのいずれかにあてはまることに気づきます。

甘いものを好んで食べる人がいる一方、甘いものは嫌いという人もいます。こってりしたスパイシーなものを好む人もいれば、あっさり系のほうが自分の体に合っている、という人もいます。こうした嗜好傾向というのは、じつは体の脂肪分布と深いつながりがあるのです。

あなたのタイプは?

タイプによって、食事で不足する酵素は違います。あなたのタイプをチェックし、不足しやすい酵素を知れば、あなたのタイプに合った食材を選び、食べ方をちょっと変えるだけで酵素の無駄づかいを防ぐことで、不要な脂肪はスッキリ落ち、それまで悩まされていた不快な症状もいつの間にか消えていくのです。

あなたのタイプに適した食材、避けるべき食材、食生活のポイントとともに、自分のウィークポイントを意識しつつ、自分の体に合った運動もとり入れていくことで、最小の努力で、最大の効果を得ることができます。
あなたのタイプを早速チェック!

※多くチェックマークがついたカテゴリーをご自分の主な酵素タイプ、次に多いカテゴリーを準タイプと考えてください。そして、それぞれの項目をしっかり読み、両タイプに共通する食生活を心がけることです。


乳製品好きタイプ

牛乳、ヨーグルト、アイスクリームなどが下垂体を刺激。これらを食べることで、自分の望む満足感を得ます。体のバランスを崩すと、免疫力の低下、慢性的な疲労や頭痛、アレルギー、筋肉痛や全身的な痛みなどを経験。さらに、連鎖的にさまざまな体調不良に。

次の項目のうち、6つ以上あてはまる人はこのタイプ
①10代のころとボディサイズはあまり変わっていない。体型的には手脚が長く、ボーイッシュ、やせ型
②慢性的なアレルギーを抱えている
③生野菜を食べると、ガスがたまる、冷えを感じる、体調が悪くなることがある
④デンプン質の多いもの、甘いもの、果物が好き
⑤頭痛に悩まされることが多い
⑥乳製品を飲むとおなかがゴロゴロする、下痢をしやすい、ガスがたまるなど、牛乳に対して不耐性があるかもしれない
⑦便秘と下痢など、腸に問題がある
⑧太っている場合、やわらかい脂肪が体全体についている
⑨偏食傾向にある
⑩精神的ストレスを感じやすい、あるいは過敏に反応する傾向にある
⑪成熟するのが遅かった、あるいは、家族の中で一番年齢よりも若く見える
⑫乳製品なしの生活は考えられない

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クリーミー&スパーシー好きタイプ

こってりしたスパイシーな料理は生殖腺を刺激。このタイプが必要とするホルモン分泌促進のため、こうしたものを好みます。体のバランスの崩れは、むくみ、PMS、婦人科系疾患、甲状腺機能のアンバランス、肝、腎臓機能の低下につながります。

次の項目のうち、6つ以上あてはまる人はこのタイプ
①わき下の幅に比べ、ヒップが大きい
②女性の場合、脂肪はお尻と太ももに集中している
③皮膚トラブルが起きやすい
④アイスやチョコのようなこってりした甘いものが好き
⑤婦人科系トラブルに悩まされている
⑥食事のときは、水よりワイン、またはほかの飲み物を好む
⑦ジャンクフードをよく食べる
⑧エスニック料理に代表されるこしょうや香辛料を多く使ったスパイシーな料理や味付けを好む
⑨足がむくみやすい、あるいはつりやすい
⑩甲状腺機能低下を起こしたことがある
⑪ウエスト(cm)÷ヒップ(cm)比が、男性は0.75、女性の場合0.7以下
⑫クリーミーな味のものが好き

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たんぱく質&濃い味好きタイプ

脂肪と塩により刺激を受けるのが副腎腺。肉、チーズなどタンパク質食品を好みますが、じつはそこに抱き合わせになって含まれる脂肪に惹かれています。体のバランスを崩すと、糖尿病、心臓病、高血圧、痛風、関節炎などの慢性病や生活習慣病に。

次の項目のうち、6つ以上あてはまる人はこのタイプ
①疲れよりストレスを感じることが多い
②腰幅に比べ、肩幅が広く、がっちり型
③食事のときは、飲料水やアルコールなどを必ず最低一杯は飲む
④年齢にかかわらず、脚は引き締まっている
⑤高血圧、糖尿病などの慢性病、あるいはその傾向がある
⑥料理には塩やしょうゆをかける
⑦肉、魚介類、鶏、ナッツ類、チーズなど、脂肪が抱き合わせになっているものをより好む
⑧関節がかたい、こわばる、左肩が痛いことがある
⑨脂肪は腹、胴の上部、背中を中心についている。女性の場合は胸が大きい
⑩おなかにガスがたまりやすい、または、便秘に悩まされているか、便が臭い
⑪お尻は平坦で、立体感がない
⑫食事には必ず、肉またはほかのタンパク質食品を食べる

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甘いもの&炭水化物好きタイプ

甘いもの、デンプン質およびカフェインによって刺激されるのが、膵臓と甲状腺。こうした食べ物を食べ過ぎる傾向にある、体のバランスを崩すと、疲労、気分の落ち込みやうつ症状、低血糖症、糖尿病、消化器系のトラブルなどにつながります。

次の項目のうち、6つ以上あてはまる人はこのタイプ
①わき下の幅と腰幅はほぼ同じで、均整がとれている
②なんらかのアレルギーがある
③太っている場合、余分な脂肪はおなかおよびウエスト周りに蓄積。男性はタイヤを巻いたようであり、女性の場合は臂部に脂肪がついている
④記憶力が悪い
⑤手脚が冷えることが多い
⑥昼ごろには疲れが出る。また、朝はときどき疲れた状態で目覚める
⑦気分的に落ち込んだり、感情の起伏がある
⑧チョコレートとコーヒーが大好き
⑨PMS(月経前症候群)がある
⑩低血糖傾向あるいは、甘いものを食べないとイライラする
⑪頭のてっぺんからつま先まで、ほぼ均等に脂肪がついている
⑫デザート、パン、パスタ、甘いフルーツなど、糖分の多い食品や食事が好き

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乳製品好きタイプはすべての酵素が不足している
体が要求するのが乳製品ということから、乳糖分解酵素が不足とされますが、実際に乳製品の消化にはタンパク質分解酵素も、そこに含まれる脂肪の分解酵素も不可欠であり、これらの不足がトラブルにつながるため、このタイプは酵素的には混合タイプです。

消化能力が全般的に弱いため、食事傾向としてはあっさり系を好みます。
ほかの3タイプに比べ発育は遅く、学生時代はスリム。筋肉の発達も遅く、男子は学生時代にスポーツ選手として成功するケースはまれです。

女性の場合も成熟は遅いのですが、歳をとっても若く見え、10代のころの体型を維持しています。スラッとした、ボーイッシュな体型。小学生体型のまま大人になったという感じで、胸も小さめです。

基本的にはもっとも太りにくく、努力なしに健康体重を維持できるタイプです。ところが太ると、全身的にセルライトが発生する傾向があり、とくに膝の周りにつきやすいのです。しかも、一度太ってしまうと、ほかの3タイプに比べ、脂肪の燃焼が遅く、なかなか脂肪が落ちません。やせられない肥満児には、このタイプが多いといいます。→セルライトを減らす方法

このタイプは免疫力が弱く、体のバランスも崩しやすく、体調が悪い、あるいは疲労感が続くことから、病院をわたり歩く傾向にありますが、満足いく解決法は見いだすことができません。

ストレスに弱く、ちょっとしたことでめげやすく、クヨクヨするのも、このタイプの特徴です。いったん病気やけがをすると回復までの期間は長引き、繰り返しの手術には精神的に耐えられません。→ストレスとダイエットの関係

このタイプは牛乳に注意
牛乳にアレルギーあるいは不耐症(おなかがゴロゴロする、下痢をしやすい、ガスがたまるなど)があると指摘されるまで、あなたは牛乳を飲んでいたでしょう。もし、まだ指摘されてなければ、いまでも飲んでいるはずです。

日本人の多くは、牛乳に含まれる乳糖を分解できません。また、牛乳に含まれるタンパク質は、アレルギーを引き起こしやすいことが知られています。とくにあなたにとっては、乳製品はバランスを崩す最大要因。健康のレベルアップをはかるには、乳製品を完全に排除する方向で考えるしかありません。

ヨーグルトやナチュラルチーズは細菌の力を借りて発酵されており、乳糖の多くが分解されているので、少なくとも乳糖不耐症の問題は生じません。牛乳および牛乳が原料となっているアイスクリームや生クリームなどは、この瞬間から食べるのをやめましょう。

かつて牛乳といえば酵素が豊富に含まれ、そのためあらゆる病気の治癒にも役立ってきました。しかし、殺菌消毒がされるようになったいま、低温殺菌といえども62度以上で加熱消毒されるため、酵素のほとんどは破壊されています。牛乳に昔のような栄養価値はありません。脂肪を分解するリパーゼも失われ、ただただ脂肪の多い飲み物に変わっています。

世界中の4歳以上の人間の大多数は、乳糖を分解する酵素をつくる遺伝子が欠損しているといわれ、日本人の85パーセント前後がこのラクターゼという酵素をつくれません。きちんと消化分解されないものを体内に入れれば、腸内でなんらかのトラブルを起こすことは必至。さらにタンパク質の分解が不十分なら、アレルギー反応につながります。


このタイプにとくに適した食材
野菜
生ジュースとして飲む以外は、蒸したり、軽くゆでて。
にんじん、アスパラガス、カリフラワー、セロリ、なす、にんにく、緑豆、葉野菜、マッシュルーム、オクラ、玉ねぎ、えんどう豆、ほうれんそう、トマト
*ほかの3タイプは野菜を生で食べるのがベストですが、このタイプのあなたには蒸したほうがベター。消化器系が敏感なので生食は向きません。

果物
パイナップル、いちじく、パパイヤ、キウイ、メロン、りんご、ぶどう、グレープフルーツ、レモン、プラム、みかん
*果物はよく熟したものを選び、生で食べます。缶詰や冷凍果物は避けます。

穀物類
オーツ、米、小麦

乳製品
このタイプにとって乳製品は刺激物。もっとも消化しにくく、粘液を過剰につくり出したり、アレルギーの原因になるので、最小限に抑えます。どうしても食べたい場合は、必ず酵素サプリをとってから。

ナッツ類
アーモンド、ココナッツ、カシューナッツ
*そのほかのナッツでもローストしてあればOK。
タンパク質
鶏肉、牛肉、魚、卵、豆腐

このタイプが避けるべき食べ物
アイスクリーム、サワークリーム、チーズ、バター、砂糖、小麦粉、調味料、スパイスもなるべく使わないほうがベター。

食生活のポイント
・朝起きてすぐ、人肌の水をグラス一杯ゆっくり飲みましょう。
・朝は好きな生のフルーツジュース、または果物を。食べたければ、10分程度たってから、半熟卵を。→フルーツダイエットの詳しい方法
・乳製品以外からのタンパク質の確保をしっかりするとともに、必ず分解酵素の多い食品と食べ合わせましょう。
・昼食も夕食も食べたければ、ご飯(うるち米)を自分のこぶし半分ほどなら食べてもOK。ただし、必ず生ジュースを優先して。
・ゆっくり、よく噛んで、口に入れた物がドロドロになってから飲み込むこと。一口ごとに30~50回は噛むようにしましょう。
・ビタミン・ミネラルはもちろん、カロテノイド、フラボノイドなど抗酸化栄養素の多い食物をなるべくジュースとして飲みましょう。



水分の停滞やむくみもまたこのタイプの特徴ですが、これも女性ホルモンの影響です。ナトリウムとカリウムのバランスも崩しやすいですし、腎臓系のトラブルも抱えやすいので、どうしてもむくみ体質になる傾向にあります。

女性ホルモンが支配するボディタイプだけあって、このタイプは女性特有の症状に悩まされる傾向にあります。たとえば、生理痛、生理時の多量出血、胸の張り、PMS(月経前症候群)などのほか、子宮内膜症や子宮筋腫など深刻なケースもあります。

このタイプの体のバランスの崩れは、婦人科系疾患に直結するばかりか、甲状腺にも影響します。甲状腺機能低下はこのタイプに多いトラブル。ピルやホルモン療法は、さらなる脂肪の蓄積、むくみ、セルライトの増加につながります。

このタイプは脂肪の燃焼が遅く、全タイプのなかで、もっともやせにくいといえます。しかしながら、生活習慣病に悩まされる可能性は、全タイプのなかでもっとも低いといえます。


スパイシーやクリーミーな味に惹かれる
このタイプは甘いもの&炭水化物好きタイプと同じ理由でチョコレートを好み、つい手が出てしまいます。

また、たんぱく質&濃い味好きタイプと同じように霜ふり肉を好みます。基本的に味の濃いものや、こってりしたもの、スパイシーな香辛料をたくさん使ったエスニック系の料理などを無性に食べたくなることがあります。

こうした食品は生殖腺を刺激することで、快楽物質となっているのかもしれません。自分を奮い立たせてくれ、エネルギーに満ちあふれるという感覚を与えてくれるのでしょう。しかし、それが結果的にあなたの体のバランスを崩し、多くのトラブルを引き起こしているとすれば、早急に食生活の改善をはかるサインと受けとらなければなりません。

遺伝的に苦みを感じにくい人は、クリームなどに含まれる脂肪の存在にも鈍感になり、脂肪を多くとる傾向になるといわれています。
いずれにしろ、揚げ物やジャンクフードなどをよく食べるあなたは、脂肪分解酵素のリパーゼ不足におちいっているはず。このタイプは食事からの脂肪をうまく分解することができず、脂肪の代謝もうまくいかないので、体に余分な脂肪をため込みます。

あなたにとってリパーゼは必須の酵素。リパーゼ不足により、脂肪酸だけでなく、アミノ酸やビタミンB群の有効利用にも影響が出ます。

ほかの分解酵素も総体的に不足していますが、とくにアミラーゼの不足傾向が強いようです。つまり、このタイプのあなたは、脂質と糖質両方の代謝がうまくいかない体質ということになります。リパーゼは当然のことながら、糖質とタンパク質を分解してくれる酵素も一緒にとれるようなサプリメントを選ぶことで、急速に体の立て直しが可能になります。→サプリメントとダイエットについて


このタイプにピッタリのダイエットとは
このタイプにとって問題になるのは脂肪+糖分で、これらをカットしていくことを基本に考えなければなりません。高食物繊維食はあなたにとって効果的なダイエットといえるでしょう。でも、もっとも重要なのが悪い脂肪のカット。つまり、ジャンクフードを排除することから始めなければなりません。→食物繊維ダイエット効果

ちなみに、皮膚や血管などの構成成分であるばかりでなく、体内の代謝にかかわっている数千といわれる酵素もすべてタンパク質です。このため、タンパク質が不足すると脂肪燃焼や水分代謝をはじめ、あらゆる代謝機能にトラブルが発生します。体内の解毒や排泄にかかわる肝臓や腎臓もまともに働けなくなります。

太りたくないとばかりに、脂肪や甘いものもひかえて必死にカロリーカットの食事制限をしても、ちっとも下半身が細くならない、むくみやすい、というのは、タンパク質不足が根底にあります。脂肪をカットするとともに高タンパクをベースに、水分代謝にも目を向けたダイエットが最適ということです。

このタイプにとくに適した食材
野菜類
野菜の種類によって、生食か蒸して食べるかを選択。
*生食
アスパラガス、ピーツ、にんじん、きゅうり、にんにく、緑豆、オクラ、玉ねぎ、ラディッシュ、あしたば、にら→アスパラガスのダイエット効果
*蒸す
ブロッコリー、キャベツ、カリフラワー、セロリ、なす、きのこ類、えんどう豆、じゃが芋、トマト、ズッキーニ、かぼちゃ

海藻類
1日1食はなんらかの形で食べましょう。→海藻ダイエットの詳しい説明

果物
あんず、バナナ、いちご、さくらんぼ、いちじく、グレープフルーツ、レモン、マンゴー、オレンジ、パパイヤ、パイナップル、プラム、みかん
*ほとんどの果物は問題ありませんが、りんごはたまに食べる程度に。このタイプにとってりんごは消化のトラブルが起きやすいのです。

穀物類
オーツ、米、小麦

乳製品
ヨーグルト、カッテージチーズ、白くてやわらかいチーズ類
*乳製品を食べるときには、必ず酵素サプリを。これらは、酵素の適切な働きがないと、粘液を過剰につくり出すとともに、アレルギーを誘発します。

ナッツ類:かぼちゃの種、ひまわりの種、くるみ

ダンバク質
肉は内臓や脂身の多い部位以外は、何を食べてもかまいません。

このタイプが避けるべき食べ物
スパイス(スパイスは適量を心がけ、サフラン、ターメリック、パセリ、コリアンダーシードは避ける。塩・しょうゆも最小限に)、生クリーム、バター、マーガリン、揚げ物、マヨネーズ、ドレッシング、ほとんどの油類、脂肪分の多い菓子類、アイスクリーム、人工甘味料
*甲状腺機能が低下している人は次の食材も避けましょう。
・大豆食品体が甲状腺ホルモンを利用するのを阻害する物質が含まれています。
・レバー甲状腺ホルモンの抑制物質を含みます。
・ブロッコリー、芽キャベツ、キャベツ、ケール、ほうれんそう、かぶ、桃、梨


食生活のポイント
このタイプの人は、朝からしっかり食べなさいとはいいませんが、必ず生のフルーツジュースか果物を食べるようにしましょう。
・香辛料と濃い味つけはあなたにはタブー。薄味を心がけ、なるべく材料そのものの味で食べることになれましょう。
・脂肪+糖分はもっとも避けるべき組み合わせと心得ましょう。
・肉類は脂肪の少ない部位を選ぶと同時に、食品に含まれる隠れ脂肪、無意識に使ってしまう油に注意。ただし、タンパク質はしっかり確保して。
・水分代謝をよくする海藻類と、果物や野菜を毎日たっぷりとるようにします。また、水分はコーヒーやお茶などではなく、必ず水を1日8杯以上は飲んで。



不足しやすい酵素はタンパク質分解酵素(プロテアーゼ)です。
このタイプでは、体脂肪は腹、胴の上部、背中という、上半身中心、とくにおなか周りにつきます。下半身は細めで、腰幅に比べて肩幅が広く、どちらかというと逆三角形。女性の場合は、胸が大きいのが特徴です。

若いときは筋肉質のがっちりタイプ。でも、歳を重ね、運動量が減るにしたがい、サーロインのように筋肉の間に脂肪が入り込んでしまったという感じです。ただ、このタイプは太ってもセルライトにはなりにくく、セルライトになるとすれば、歳をとってからで、下半身ではなく、背中や上腕などにつきます。

ダイエットのたびに、より早くリバウンドするようになるのもこのタイプの特徴です。リバウンド時には、クリーミー&スパーシー好きタイプは脂肪がサドルバッグのように下半身につくのに対し、このタイプは上半身に脂肪がつきます。

ウエストは太くても、おへその下をつまんでみると皮下脂肪はあまりつまめません。というのも、このタイプは主に内臓脂肪が多くなります。腹部断面の内臓脂肪の占める面積が100平方センチ相当(日本男性ではウエスト85センチ以上、女性では90センチ以上)になると腹部肥満とされます。これは内臓脂肪が蓄積し、糖尿病や高血圧症を重複して発症するメタボリックシンドローム(代謝症候群)の診断基準になっています。→あなたは大丈夫?メタボリックをチェックしよう

このタイプは、4つのタイプのなかでもっともストレスに順応し、無理がききます。また、けがや手術などのストレスにも強く、回復力が早く、何度繰り返してもめげません。

その反面、ストレス反応は多くの活性酸素の発生をうながします。いったん体のバランスが崩れると、動脈硬化、心臓病、高血圧、血栓症、糖尿病、痛風、関節炎などの慢性病、生活習慣病に悩まされるようになります。

甘いもの&炭水化物好きタイプとクリーミー&スパーシー好きタイプが毒素/老廃物をセルライトにため込んでしまうのに対し、このタイプは毒素/老廃物を筋肉や腸内にため込む傾向があります。これにより、体の痛み、肩こり、ガス、腹部膨満感を経験します。便が臭くなったり、腰痛にもなりやすいようです。→腸内環境を整えて痩せる方法

脂肪分を欲することから考えると、脂肪分解酵素リパーゼ不足から代謝がうまくいかず体に余分な脂肪をため込んでいるともいえますが、血液栄養分析で見る限り、このタイプのほとんどがタンパク質分解により多く問題を抱えています。未消化タンパク質により血液はドロドロ。尿酸結晶も多く観察することができます。こうしたことを考えると、このタイプはタンパク質代謝が苦手で、プロテアーゼが不足していると思われます。


高タンパク・高脂肪がこのタイプのお気に入り
タンパク質を中心になんでもよく食べるこのタイプ。疲れたときは多少甘いものを欲することもありますが、なにか無性に食べたくなったときには、油っこいタンパク質食品を食べることによって満足感を得ます。

クリーミー&スパーシー好きタイプが糖質と脂肪が一緒になったジャンクフードや香辛料を多く使ったものを好んで食べるのに対し、このタイプはタンパク質と脂肪が一緒になった食品を好むわけです。また、しょうゆをかけたり、塩をふったり、濃い味を好む傾向にあります。

あなたがタンパク質食品を好んで食べるのは、じつはそこに含まれている脂肪に惹かれているのです。
また、食事と一緒にアルコール飲料(飲酒できない人はそのほかの飲み物)を必ず、最低一杯は飲んでいます。
あなたはタンパク質を分解する酵素だけでなく、複合酵素をとるのがベストです。
タンパク質分解酵素が豊富な食品や酵素サプリメントをとっていくと、あなたの体調は確実によくなります。菜食主義になるというような極端な食生活の変革をしなくても、脂肪の多い食品は自然とほしくなくなります。血液はサラサラになり、体内の水分の抱え込みも改善されます。


このタイプにとくに適した食材
野菜類
できる限り生で食べるか、ジュースにして飲みます。
*アスパラガス、ビーツ、芽キャベツ、キャベツ、にんじん、カリフラワー、セロリ、なす、にんにく、葉野菜、きのこ類、玉ねぎ、えんどう豆、ピーマン、じゃが芋、大根→大根のダイエット効果
果物
りんご、あんず、クランベリー、梨、かんきつ
*水分量が多いグレープフルーツや柑橘類は向きません。
豆類
大豆や大豆加工食品は避けます(納豆はOK)
穀物類
とうもろこし、大麦、ライ麦、キビ

*ご飯のような炊いた穀物はこのタイプには重すぎます。酵素サプリと一緒であれば、胸焼け、腹部膨満感などは防げますが、基本的に主食はひかえた食事プランがベストです。主食代わりに果物を。

乳製品
スキムミルク、ヨーグルト、カッテージチーズ
*牛乳は避け、そのほかの乳製品は低脂肪のものを選ぶようにしてください。このタイプは乳製品に対して問題が生じやすいので、食べる場合には酵素サプリを一緒に。

ナッツ類
ひまわりの種、かぼちゃの種、くるみ
*これらを食べる場合も、食べ過ぎには気をつけましょう。また、これら以外のナッツ類は量を極力ひかえる、または完全にやめます。
調味料塩やしょうゆは少なめに。

このタイプが避けるべき食べ物
塩分の多い食品、揚げ物、塩、赤身の肉、内臓、小麦粉を使った食品または料理。
*関節痛などがある人は、ピーマン、なす、トマト、じゃが芋などナス科の野菜は避けます。

食生活のポイント
・朝は生ジュースか果物だけに。その切り替えだけでも体調はよくなり、やせます。
・このタイプの人は、とくに早食い傾向にあるので、ゆっくりよく噛んで食べることを意識して。
・水は、大きめのグラスで一日最低8杯は飲んで。ただし、食事と食事の間に飲むようにしてください。とくに、タンパク質食品を食べるときに一緒に水を飲まないこと。胃液を薄めて、ますます消化しにくい状態をつくってしまいます。
・タンパク質を食べるときには必らず、タンパク質分解酵素の含まれる食品と組み合わせましょう。
・食物繊維は意識してとりましょう。
・週1回は体内クリーニングのために、生ジュース絶食をするといいでしょう。


このタイプには、甲状腺の支配下にある副甲状腺
主に糖質分解酵素アミラーゼが不足傾向にあります。全タイプのなかでもっとも均整がとれたからだをしているのが特徴で、脂肪も均等に分布されています。太ってくると全体的に脂肪はついてきますが、おなかやお尻周りの脂肪が若干多くなります。一見、上半身肥満型のたんぱく質&濃い味好きタイプと同じように思えますが、下半身が細く、全体的にはがっちりしたかたいイメージなのですが、このタイプは全体的にやわらかさがあります。

また、おへその下あたりを指でつまんでみると、たんぱく質&濃い味好きタイプは皮下脂肪をあまりつまむことはできず、おなか全体にボールが入っているような感じになりますが、このタイプは、しっかりと分厚い皮下脂肪がつまめます。

一般的に内臓脂肪は落ちやすく、皮下脂肪はなかなか落ちないといわれています。しかし、このタイプの場合、ダイエットの方法さえ間違えなければ、たんぱく質&濃い味好きタイプほどではなくても、他のタイプの数倍の速さで脂肪は落ちます。

このタイプは体のバランスが崩れると、非常に疲れやすくなったり、感情の起伏が激しくなったり、うつ症状、頭痛、不眠症などに悩まされるようになります。砂糖の多量摂取によりコレステロール値も高くなります。甲状腺卜ラブルのほか、腎臓や心臓のリズムが乱れたり、糖尿病や肝臓の機能低下が表れます。→砂糖をやめるだけでダイエットできる

血液栄養分析で観察すると、血漿(血液の液状成分)部分に酵母や真菌類、バクテリアのようなチョロチョロ動く微生物を確認することができます。いずれも糖の代謝がうまくいっていないことを表し、これらを多く確認できる人ほど、記憶力の低下、皮膚のかゆみ、生理不順や生理痛を訴えます。


炭水化物依存型体質
イライラを抑えるにも、空腹感をまぎらわせるにも、全タイプのなかでもっとも、甘いものやコーヒーを好みます。このタイプにとって甘いものやカフェインは快感物質。これらは血糖値を上昇させる作用があります。

このタイプはチョコレートをはじめ、洋菓子、和菓子、パン、パスタ、果物、野菜など、糖分が多い食品やデンプン質の食品を好んで食べます。デンプン質とは、ご飯やパン、芋類、シリアルなどに含まれる糖質です。野菜や果物も体内で糖(グルコース)にまで分解される炭水化物です。

これらの食品を分解するには、主としてアミラーゼが必要です。アミラーゼはデンプン質を分解するので、消化の第一段階から重要な役割をもっているのですが、このタイプはアミラーゼが不足傾向にあるため、消化の最初からつまずくことになってしまいます。

このタイプは遺伝的にセロトニン(気分の調整、睡眠、食欲などにかかわる神経伝達物質)レベルも低いといわれ、イライラしやすく、疲れるとすぐ甘いものがほしくなり、それによって、さらに甘いもの依存になっていくという悪循環におちいりやすいのです。→セロトニンとダイエットの密接な関わり


甘いもの&炭水化物好きタイプにピッタリのダイエットとは
インシュリンの洪水を呼び起こす糖分をカットし、糖質がゆっくり体内に吸収される食物繊維が多い野菜や豆類や穀物類を中心に食べていれば、たしかにこのタイプにとっての不調原因は軽減します。自然にカロリーカットにもなりますから、体重も落ちるはずです。→豆類を食べて痩せる方法

しかし、もともとこのタイプは、4タイプのなかでもっともタンパク質が不足した生活をしています。アミノ酸バランスのいい動物性の良質タンパク質が必要なのに低タンパク食を続け、しかも、アミラーゼなどの糖質分解酵素が不足しているのに、高糖質の食事を続ければ、なんらかの問題が出ないほうが不思議なのです。

このタイプのあなたには糖質を減らし、タンパク質を多くとるようにすることが必要です。つまり、高タンパク質+低糖質のダイエットが、あなたには向いているということです。
食事をするときは、アミラーゼやプロテインの多い食品を組み合わせて食べ、脳が必要としている栄養素を確実に脳に届けてあげることがもっとも大切です。

また、アミラーゼは唾液に含まれています。アミラーゼが食べ物にきちんと働きかけるように、よく噛んで食べることも大切です。
あなたの必要な栄養素を体内にきちんととり込み、利用できる状態にしてくれる酵素を食事のたびにとっていくことで、まず、体調不良は改善されます。糖質を欲する気持ちも自然とおさまり、食事の量がコントロールできるようになります。

甘いもの&炭水化物好きタイプにとくに適した食材
野菜
できる限り生で(ジュースにして)。にら、アスパラガス、ブロッコリー、芽キャベツ、キャベツ、カリフラワー、セロリ、きゅうり、葉野菜、きのこ類、オクラ、えんどう豆、スプラウト、ズッキーニ、にがうり

海藻類
昆布、ひじき

果物
りんご、アボカド、さくらんぼ、いちじく、グレープフルーツ、ぶどう、レモン、マンゴー、メロン、オレンジ、梨、パイナップル、プラム、プルーン

穀物類
小麦、大麦、オーツ、米

乳製品
白くてやわらかいチーズ、プレーンヨーグルト

ナッツ類
アーモンド、ひまわりの種、ほかのナッツ類もほぼOK
*ナッツは酵素阻害物質があるので、生ではなく、必ずローストしたものを選ぶこと。ピーナツがもっとも消化されにくい。

タンパク質
卵、魚、鶏肉、牛肉、豚肉、大豆製品

このタイプが避けるべき食べ物
レバー、コーヒー、紅茶、砂糖、デザート、人工甘味料、果物ジュース(市販)、果物の缶詰、揚げ物、精製された穀物、小麦粉を使った食品、ビタミンを分解する

酵素が含まれている食材(わらび、つくし、鯉、鮒、いわし、さんま、あさり、はまぐり、かき)

食生活のポイント
このタイプは朝食で少量ならタンパク質をとってもかまいません。ただし、ジュースを飲んだあと、10分以上たってから、タンパク質を食べるようにします。
・1日250グラムの無糖ヨーグルトを食べるよう心がけ、腸内環境を整えます。→ヨーグルトダイエットのはじめかた
・甘いものが食べたくなったときには果物を食べること。
・このタイプはインシュリンの分泌を刺激しやすいので、炭水化物は「好ましい」食材から選び、1食あたり自分の握りこぶし2個分、好ましくない糖質は握りこぶし大1個分を限度に。早くやせたいときはこの分量を半量にして、生ジュースの量を増やしましょう。
・夕食には良質タンパク質の確保を心がけ、必ず、タンパク質分解酵素の多いものと一緒に食べ合わせましょう。



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