自分で農作物を作っている人以外は食べる=買うということが基本になります。そして飽食の日本において食材は山ほど種類があり、何でも買える時代です。つまり、自分が選んだもの、食べたいものを食べれるという自由があります。

ダイエットはスーパーに入った時点で始まっています。食料品売り場を一緒に歩けば、その人の食べ物の好みも、不足しがちな栄養素も、だいたい想像がつくものです。

レジで並んでいる時もほかの人が選んでいる食品を見れば、どんな生活をしているのかある程度予想できると思います。無意識に習慣で、「好きなもの」「買い慣れたもの」のある定番コースを回ってしまい、これが、食事の偏りやメニューのヘビーローテーションを生み、肥満につながってしまうこともあります。

また、買い物をする状況も大切です。空腹のとき、イライラしているときに買い物をすると、普段買わないようなジャンクフードを買ってみたり、余計な商品まで手にとってしまいがちです。

今のあなたの体は、あなたが食べたものでできています。今後あなたの体がどう変わるかは、食料品売り場をどう歩いて、何を買うかで決まると言っても過言ではありません

まずは、食料品売り場の歩き方から見直してみましょう。そして、いつもとはちょっと違うコースで歩いて、いつもなら買わないものも買ってみましょう。それだけでも、食事の内容を変えるきっかけになり、やせるために必要な栄養をプラスすることができるのです。

各コーナーごとにダイエット向きの食品を紹介しています。参考にして痩せ習慣を身につけましょう。

米・パン・粉類・麺類コーナー
穀物類は食品選びが非常に難しいですし、必ず食べるものなので重要になります。毎日の食事では、なるべくお米のご飯を主食にしましょう。中でも玄米を使うのが一番理想的です。白米に比べて栄養価が高くて血糖値の上昇指数であるGI値も低いです。

パンの習慣がどうしてもやめられないという人は、全粒粉かライ麦、米粉のパンを選ぶか、米粉で自家製パンを焼いてもいいでしょう。ベーグルや小麦ふすまを利用したブランパンなどもおすすめです。

お料理には小麦粉の代わりに片栗粉や葛粉などを活用してみましょう。
麺類なら、パスタやうどん、ラーメン、そうめんなどの小麦粉食品より、日本蕎麦を選択しましょう。小麦粉の入っていない十割蕎麦ならより理想的です。フォー(ライスヌードル)やビーフンなど、米粉でつくった東南アジアの麺類や緑豆粉の春雨もお勧めです。

パック入りの切り餅は小腹がすいたときにも便利なダイエット向きの食品。海苔やきな粉を添えれば栄養も補えます。

ダイエットおすすめ食品
玄米、米、米粉、片栗粉、葛粉、フォー、ビーフン、春雨、小麦ふすま、バック入り切り餅、十割蕎麦、蕎麦粉など



野菜コーナー
野菜はとにかく「旬」のものを取り入れて、「温野菜」と「生野菜」の両方を食べるようにしたいものです。野菜は全般的に欠点がなくダイエット向きの食材になります。食物繊維を多く含んでいるのが特徴で、便秘の解消に役立ちます。

温野菜用の中でも体を温める力に優れているのは、「土の上の野菜より、土の下にできる野菜」。レンコンやゴボウなどの根菜類のほか、イモ類にも注目しましょう。

「イモ類は太る」と思っている人が多いようですが、さつまいもは意外とダイエット向きの食材です。食物繊維やビタミンも豊富で、体を温める上、デンプンに守られているおかげで加熱してもビタミンCが失われにくい、栄養豊富で腹持ちの良いです。

生野菜の場合は、キャベツ・レタス・キュウリ・トマトなどが定番になっていませんか?ヘビーローテーションを防ぐためには、同じレタスでも産地を変えたり、サニーレタス、ロメインレタス、リーフレタスなど種類を変えてみましょう。

まいたけえのきなどのキノコ類もおすすめです。キノコ類全般に含まれているキノコキトサンというのがあるんですが、これは脂肪吸収を防ぐ食べ物なのでダイエットに効果を発揮してくれます。

また、脂肪を効率良く燃やすために常備したいのはネギ、にんにく、生姜などの薬味。ネギは小口切りに、にんにくや生姜はすりおろして小分けし、冷凍保存しておけばいつでも使えます。

ダイエットおすすめ食品
根菜、イモ類、キノコ類、生野菜各種、薬味用野菜など



フルーツコーナー
フルーツコーナーもダイエット向きの食材が多いです。ただし食べすぎは糖類を多く含んでいるので注意が必要です。

痩せるためには、体を冷やす南国系のトロピカルフルーツより、体を温める国産のフルーツを選ぶのがポイントです。旬な果物を食べることでもダイエット効果があります。 果物自体が水分が多いのでカロリーを増すことなく満腹感を得ることができるのでダイエットには最適です。

ミカンリンゴ、さくらんぼは冷えやすい女性にお勧めのフルーツですから、旬の時期には積極的にいただきましょう。

むくみが気になる人は、スイカやメロンなど水分を排泄させるカリウムが豊富な瓜類も夏場はお勧めです。また、イチゴやキウイなど、プツプツの種が入ったフルーツや干し柿にはオメガ3が含まれているので、良質な油も一緒に摂れて一石二鳥です。

フルーツは山盛りでたくさん買うほうがお買い得ですが、日持ちしないのでできるだけ適量をこまめに買うようにし、フレッシュな美味しさを楽しみましょう。

ダイエットおすすめ食品
ミカン、リンゴ、バナナ、グレープフルーツ、さくらんぼ、イチゴ、キウイ、干し柿、スイカ、メロンなど




精肉・加工肉コーナー
肉類は太るイメージがあるかもしれませんが、脂肪燃焼効果も期待できるので、ダイエット向きの食材です。

やはりお肉は赤身がベスト。できればLカルニチンの豊富な赤身牛肉を選びましょう。アミノ酸から作られるカルニチンには、私たちのからだにたまった脂肪を効率よく燃焼させる働きがあるので、なくてはならない物質です。

ささみもおすすめです。コンビニやスーパーでサラダチキンとして売り出されている商品はたんぱく質豊富で余分な油を使ってないので一押しです。

焼き肉で人気の力ルビ、ホルモン、タンは、脂肪の多い肉なので、たまに食べる程度に。ハラミ、ロースなら、脂肪のサシが多少あっても赤身たっぷり。ミネラル豊富なレバーやハツもキレイやせの定番です。羊肉や馬肉も苦手でなければ赤身でお勧めです。

ダイエットおすすめ食品
赤色の濃い肉、牛肉、ささみ、たたき、レバー、ハツなど



鮮魚コーナー
魚介類も全般的にダイエットに適した食材が多いです。体脂肪を燃やすためには、次の3つのポイントを押さえましょう。

青魚…サンマ、サバ、アジなどDHA・EPAが多く含まれているもの
生の魚介類…イカ、タコ、エビ、貝類も含め、ミネラルたっぷりのもの
北の魚…体を温めて代謝を良くするもの

イワシ、サンマといった背の青い魚には、EPA(エイコサぺンタエン酸)や、DHA(ドコサへキサエン酸)といったものが含まれており、脱コレステロール作用があるのでおすすめです。

特に脂ののった魚(マグロのトロ、さんま、さば、いわし、さけなど)はオメガ3系脂肪酸が豊富に含まれているので、血中中性脂肪値の低下、不整脈の発生防止、さまざまな生理作用を介して生活習慣病の予防効果があります。

高カロリーだからと敬遠されやすいウナギですが、脂溶性のビタミンA・Eがたっぷり含まれていてお勧めです。アンコウは、体を芯から温めるため、冷えやすい女性の強い味方です。また、ミネラル豊富な海藻類も見逃せません。なかでも、メカブやモズクなどのヌルヌル系は、腸内環境を整えるのに役立ちます。

魚の食べ方に関して日本は刺身、たたき、三枚おろしなど豊富なメニューでアレンジが可能なので飽きることはありません。

ダイエットおすすめ食品
青魚、生の魚介類、北の魚、ウナギ、海藻類など


大豆食品・ 調味料コーナー
大豆系加工食品は、イソフラボンやレシチンなどの栄養も豊富で、ふだんから欠かせない食品です。特に納豆味噌汁豆腐や豆乳などは、消化も良く、日本人が昔から食べてきた食品ですから多少ヘビーローテーションになってもよいでしょう。

味噌は、大豆ペプチドやサポニンが含まれていてダイエット効果が期待できます。また、味噌汁だけでなく、おかずの調味料として使ったり、もろきゅうのように生のままでも食べられて脂肪燃焼を助けてくれますから、赤味噌・白味噌、もろみ味噌など、さまざまな種類を揃えておくと便利です。

納豆には、食物繊維が多く含まれているので、お腹の中で水分を吸収して膨張してくれます。それによって、腹もちが良くなり余分な食べ物の摂取の抑制になります。

きなこもおやつを手づくりするのに役立つでしょう。
また、大豆食品ではありませんが、発酵食品である酒粕にも注目しましょう。酒粕は、スーパーでも普通にパックに入って売られています。酒粕にはダイエット効果の高いレジスタントプロテインや食物繊維、ビタミンB群が多く含まれています。

調味料ではがおすすめです。お酢には、酢酸によるエネルギー燃焼、アミノ酸による脂肪分解、コレステロールを減らすなどダイエットに効果的です。

油はオリーブオイルを使いましょう。オリーブ油にたくさん含まれているオレイン酸という一価不飽和脂肪酸はリノール酸などの多価不飽和脂肪酸と比べて酸化されにくいという長所があります。

ダイエットおすすめ食品
豆腐、納豆、味噌、もろみ味噌、酒粕、きなこ、酢、オリーブ油など


乾物コーナー
和の乾物は、とても便利で健康的な「天然のインスタント食品」として人気上昇中です。「水で戻すのが面倒」という人もいるでしょうが、最近では短時間ですぐ戻せる乾物がいろいろ登場し、そのまま食べられる乾物もあります。

海藻類は水溶性食物繊維を多く含んでいます。コレステロールを下げる働きや、糖の吸収をゆるやかにする働きが強く、脂肪の蓄積も遅らせるまさにダイエッター向きの食物繊維です。この水溶性食物繊維を豊富に含んでいるのが、「ひじき」です。

とろろ昆布に含まれるフコキサンチンは、脂肪燃焼にパワーを発揮する脂溶性成分。太りにくい体質を作るほか、シミやシワの予防にも効果があります。

そしてナッツ類も食べたい食品です。ナッツ=太るというイメージがついていますが、ナッツ類はパーフェクトな栄養バランスが魅力的です。そのひとつはビタミンB2です。ビタミンB2には、タンパク質や糖質を効率よく分解して、エネルギーへ変える働きがあります。つまり、脂肪として蓄積されにくくなるので、太りにくくなるのです。

ダイエットおすすめ食品
昆布、鰹節、ひじき、寒天、切り干し大根、干し椎茸、高野豆腐、ナッツ類(アーモンド、マカダミアナッツ、くるみなど)など


お菓子コーナー
一番問題となるコーナーかもしれませんが、食品選びを間違えなければそこまで警戒する必要はありません。ただし、知識が必要となる場合もあります。ダイエット中はお菓子コーナーには近づかないという人もいますが、避けたいのは、菓子パンや、質の良くない油や砂糖をたっぷり使ったジャンクフードだけ。

また、どうしても食べたい時には心の栄養補給として食べてもいいと思います。食べないことでストレスがたまってしまう可能性もあります。

ここでのポイントは、小麦粉とショートニングを含まないものを選ぶことが大切です。お勧めしたいのは、白玉粉や上新粉、小豆などを使ったお餅系の和菓子

小豆は良質なタンパク質でもありますが、ポリフェノール、アントシアニン、ミネラル類など、栄養価が高いことで知られています。洋菓子なら、マシュマロやマカロン、ダックワーズなど、小麦粉を使わずゼラチンや卵白のメレンゲでできているもののほうがいいでしょう。

ドライフルーツはどこでも買えるのでダイエットの定番食品です。ダイエット効果についてですが、果物を乾燥させることによって水分だけが失われ、もともと含まれていたミネラル分や食物繊維、ビタミン成分はそのまま残っているのが、ドライフルーツダイエットの最大のメリットです。

チョコレートはカカオが70%以上入ったポリフェノールたっぷりのチョコにダイエット効果があります。

ドライフルーツやナッツを購入する場合は、お菓子コーナーからちょっと移動して「製菓食材コーナー」へ。ここなら、砂糖漬けではないドライフルーツ、植物油や食塩を加えていないナッツが見つかるでしょう。
  
ダイエットおすすめ食品
大福、ぜんざい、団子、マシュマロ、マカロン、ドライフルーツ、無塩ナッツ、チョコレートなど


お弁当・お惣菜コーナー
弁当・惣菜コーナーは誘惑でいっぱいです。この中から選ぶのは簡単ではありません。
忙しいときは、お惣菜やお弁当ほどありがたいものはないと思います。最近のお惣菜やお弁当は、ヘルシー志向であっさり系のメニューも多くなりました。

ただ、問題なのは、質のあまり良くない油を使っていることとたんぱく質不足になりやすいことでしょう。カロリー表示されているものも多いのですが、カロリーはあまり気にせず中身の栄養を重視して選びましょう。

肉や魚は揚げ物やフライを避け、油を使わない蒸し物やゆでる調理、また油を控えた焼き物にするだけで、カロリーはかなり抑えられます。また同じ肉でも脂の入った霜降り肉やバラ肉と比べると、赤身の部分はカロリーが約半分程度になります。

お弁当なら、幕の内弁当、野菜炒め弁当、焼き魚弁当など野菜とたんぱく質のバランスを考えて選びましょう。お惣菜は、サラダ系や煮物が良いですが、できるだけ自分ではつくらないものを選ぶのも、栄養が偏らない食事にするための賢い方法です。




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