手 軽 さ 50/100
コ ス ト 50/100
アレンジ50/100
身体負担70/100
知  識30/100
ペ ー ス 70/100
産後ダイエット
妊娠産後太りに注意が必要です。身重の体を維持したり、お腹の赤ちゃんを守るために妊娠後は脂肪がついてしまいますが、出産後も体重が妊娠前より変わらない状態のことを言います。ただの食べ過ぎか運動不足?と思っている人も多いかもしれませんね。でも、本当にそうでしょうか?

妊娠・出産は、女性のからだにとって大きな変化があらわれています。ホルモンや体調だけでなく、「味覚」や「食の好み」も自然と変わってしまっている可能性があります。その典型といえるのが、つわりです。

つわりは匂いに敏感になってむかつきや吐き気を感じる、食欲がなくなってやせ細るというタイプ、一方で食べ物の好みがガラリと変わる、常に食べていないと気持ちが悪くなる「食べづわり」というものもあります。知らないうちに変化していると気がつかないこともあります。

味覚や食の好みの変化に関しては出産後もずっと引きずってしまう人もいるのです。良い変化なら大歓迎なのですが、実際に多いのは、妊娠前はジャンクフードや間食、菓子パンなどあまり食べなかったのに、出産を契機に甘いものばかり食べたくなるなど、いかにも太ってしまいそうな困ったケースもあります。

自分で変化を理解していても一度変わってしまった食習慣や味覚、食の好みを元に戻すのは想像以上に大変なことです。そんな時も焦って食事制限をしたりして自分を責めてしまうとストレスがたまって逆効果です。ここで大切なのは、ガマンや制限ではなく、栄養をプラスすることなのです。→ダイエットと栄養素の関係

女性でも男性でも共通して言えることですが、心とからだの声を無視した食事をしていては、健康で細くて美しく魅力的になることはできません。特に出産後のからだは、再び妊娠できる体になるようになっていますから、それを抑制するのは良くありません。

食べるときは、何が食べたくて、必要なのかと自分自身の心とからだに聞いてその日の体調や気分によっても必要な栄養は変わるでしょうし、心を満たす食べ物も同じではありません。なので皆が思っている栄養バランスの良い食事を規則正しくという常識が全員に当てはまるとは限りません。

これも、ダイエットの極意です。その時に食べたいと思うものには、その時に必要な栄養が含まれていて、それを食べれば食欲は自然とおさまるでしょう。

不思議なもので、体に本当に必要で足りていなかった栄養が満たされると自然と味覚にも変化があって、からだが必要としていないものはそれほど食べたくなくなってくるのです。そうすれば産後太りも解消していくでしょう。


妊娠中に体重は増加しますが、妊娠前とどれくらい変化があるのが普通なのでしょうか。妊娠前の体重や体形にもよりますが、これくらいなら増えてもいいという目安は、だいたい8kgといわれています。

①出産時の赤ちゃんの重さ…約3kg
②胎盤・羊水の重さ…約1kg
③妊娠で増加する水分や血液…約2kg
④妊娠で増える皮下脂肪…約2kg


この8kgを目安として出産後にも体重が減っていないようであれば産後太りの可能性もあります。ただし、出産後すぐに体重が落ちるのは、①と②の分の約4キロだけですが、③と④の分の約4キロも、産後の回復と授乳によって、約10力月ほどで自然と落ちていくはずです。

この①~④を合計した約8kgは妊娠による自然な体重増加であって、許容範囲内といえます。体格による個人差はありますが、8kg以上は余分に増えた重さ、食べすぎなどによる太り過ぎた分ということになるわけです。

自分では気がつかない場合も多いので、体重計で確認してみましょう。もちろん増加分の体重を落とせば妊娠前の体重に戻るのですが、なかなか計算通りにはいかないのが、産後ダイエットです。

たとえば、③の水分や血液の約2キロ分。これは通常ですと出産後数ヶ月をかけて尿や汗、母乳として体外に排出されていくはずですが、産後の体というのはとてもデリケートな状態になっています。回復には個人差もあって、順調でなければうまく排泄できない場合もあります。特に下半身にたまった水分は、むくみとなって残りがちなので注意が必要です。

④の皮下脂肪の2キロ分は、お腹の赤ちゃんを守るためについたものなので、出産が終わって必要がなくなれば自然に落ちていくはずなのですが、とくに下腹部や下半身についた脂肪は落ちにくかったりします。通常だと落ちるはずの体重が計算通りに落ちるとは限らないのですから、太り過ぎた分も決して甘く見てはいけません。


朝は「白湯&フルーツ」でスタート!
私たちのからだは1日のうちに午前中が排泄・浄化モード、午後は代謝モード、夜は蓄積モードというサイクルを持っているといわれます。朝はごはんより睡眠を優先して食べない人も少なくないと思いますが、たくさん食べると、むしろ排泄が弱まってしまう場合もあります。→体内時計とダイエットの関係について

もし朝、空腹を感じていないのなら、無理に食べることはありません。体の声を聞いてあげましょう。

朝、あまり食べたくないという場合は、「白湯とフルーツだけ」でもよいでしょう。起きたばかりの体は脱水状態になっているので、冷たい水はからだを冷やすので、コップ1杯の白湯が理想的です。→白湯のダイエット効果について

朝食を食べないと腸が動かずお通じによくない、脳も動き出さないといわれますが、フルーツだけでも腸は十分動くことができます。手軽に摂れるうえに、フルーツの果糖がスムーズに吸収されて脳を目覚めさせてくれます。フルーツのミネラルや食物繊維の働きで、排泄もよりスムーズになります。→フルーツダイエットの始め方


昼はたんぱく質を摂ろう!
午後のからだは代謝モードですから、ここで脂肪を燃焼させるチャンスです。お昼はステーキや焼き肉など自分の食べたいものを無理せず食べることも大切です。

産後ママの場合、赤ちゃんから目が離せないうちは早く簡単に食べられる麺類やパンで済ませたり、離乳食以降も子どもの食事が最優先になってしまいがちです。このような食事では、たんぱく質不足になり、燃やせるものも燃やせません。

ダイエットには栄養はとても大切になってきますので、1日を通してバランスの良い食事を意識しましょう。夜はそれほど代謝が活発ではないため、消化に肉ほどのパワーを必要としない魚をメインにしたほうが良いかもしれません。肉をメインとする場合は脂肪燃焼を活性化するL-カルニチンが豊富な羊・牛・豚の赤身が理想的です。→牛肉に含まれるL-カルニチン効果

カロリーはあまり気にしないようにしましょう。原形に近い食材を食べることは、お口と内臓のエクササイズになります。よく噛んで食べ、胃腸をフル稼働させるほうが、たくさんのエネルギーを消費します。

たとえば挽き肉よりはかたまり肉、ハンバーグよりはステーキを選ぶようにすることも大切なポイントです。
しっかり噛んで食べることは満腹感を高め、持続させるためにも重要です。


夜は生の魚でキレイに燃える!
胃腸の負担を軽くするために夕食は魚が理想的な食べ方です。
魚の中でもおすすめは、ブリやサバ、サンマ、イワシなど、脂がたっぷりのった青魚です。

これら青魚には、DHAやEPAなどの良い油がたっぷり含まれています。消化や代謝を助けるビタミンやミネラルもたっぷり摂れますから、より高い脂肪燃焼効果を期待できるでしょう。それ以外にも老化を防ぐ成分としても注目されていますが、加熱で酸化・変質しやすいので、週に一度は刺身など「生」のままいただくのが理想です。

産後の女性はとくに温かい汁物と同様、毎日の食生活にぜひ取り入れてほしいのが良い油です。産後の不調や、痩せにくさを解消するには、「良い油」をしっかり摂り、良い女性ホルモンの分泌を促してあけることが大切なのです。→脂肪酸の詳しい説明

魚は旬の新鮮なものほど脂がのって栄養価も高いので、旬をチェックすることがダイエットには重要です。多く出回っているので値段もリーズナブルでスーパーでも目立つ位置に置いてあるでしょう。→旬の食材を使って痩せるレシピ

良質なコレステロールを含むイカ、エビなどの甲殻類、元気のもととなるタウリンを豊富に含むカキ、ホタテなどの貝類の刺身でもいいでしょう。ただ、刺身など生食は体を冷やしやすいので、ワサビ、生姜、にんにく、ネギなどの薬味をたっぷり添えるようにしましょう。体も温まり、燃焼効果がさらにアップします。

焼き魚が食べたいときは、鮭やホッケ、ししゃもなどが良いです。なぜ良いかと言うと、こうした寒い地方で獲れる魚には体を温める働きがあるので、冷えが気になる方にはお勧めです。生の酵素たっぷりの大根おろしと一緒に食べれば、消化を助け、脂肪燃焼効果も期待できます。→からだを温めて痩せる方法


その他おすすめ
ドライフルーツ&ナッツ
ご飯の支度が面倒くさかったり、子どもが熱を出したとか、お姑さんに小言を言われたとか、産後ママは日常でストレスをためがちになっています。それが日常的に重なってくるとホルモンバランスに影響したり、代謝を落とす原因にもなりかねません。

簡単に食べれるお菓子やパンを食べるよりもおすすめなのが原形に限りなく近いドライフルーツです。

ドライにすることで成分が凝縮されているので、少量でもビタミンやミネラル、ポリフェノールなどの抗酸化物質がしっかり摂れ、甘味や酸味は生のフルーツよりずっと濃厚なのです。

種類も実にたくさん出回っていますので、お通じや肌の調子を良くしたいとき、鉄分不足を感じているときはプルーン、ビタミンCが摂りたいときにはキウイ、内臓の働きを良くしたいときには、クコの実やサンザシなどの漢方食材系フルーツというように、何種類かストックして、その時の体調に合わせて選ぶとなお理想的でしょう。
⇒詳しい説明はドライフルーツダイエット

甘いものが苦手な人には、ピーナッツやアーモンドなどナッツ類がお勧めです。ビタミンやミネラルのほか、ふだんの食事では不足しがちな良質の脂質(不飽和脂肪酸)や食物繊維など、美肌・ダイエット・アンチエイジングをサポートする栄養素が豊富に含まれています。
⇒詳しい説明はナッツダイエット

注意点としては、ドライフルーツなら砂糖や塩分を添加していないもの、ナッツなら塩や油を加えていないものを選ぶということがポイントです。
子どもの食の好みは母親に似るといいますから、お菓子やパン、ジャンクフードではなく、天然素材の良質な原形に近いおやつを食べるママを見て育つほうが、子どもにとっても良い「食育」になるハズです。


父親がカッコいいほど、母親はキレイになる
もうひとつ産後ダイエットに大事なことがあります。隠された法則があって、カッコいいご主人のいる人ほど痩せやすいというのです。かっこいいのは見た目のことではありません。

どんな女性だって、子どもを産んだ瞬間に母親に一気に変身するわけではありません。子ども中心にはなってしまうかもしれませんが、最初から上手に育児ができるはずがないのに、まわりは母親なんだから、やって当然という雰囲気になってしまいがちです。

毎日育児の不安やプレッシャーと闘いながら、睡眠不足で疲れもとれずに耐えながら必死に頑張っているのです。そんなときそばにいて、気分を癒やし、支えていくのが父親の役目。不安やプレッシャーを与えるようなダメダメな父親では、産後ママのストレス度も大違い。ホルモンバランスや代謝だって、まったく違ってくるでしょう。

父親、そう、あなたです。我が子を世界一幸せにするためにも、めいっぱいカッコいい父親になって、母親を世界一の美女にしてみましょう。愛し合って結婚したのですから、少々子育てが苦手でも、2人で協力して家族みんなで成長しましょう。



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