手 軽 さ 50/100
コ ス ト 70/100
アレンジ30/100
身体負担50/100
知  識50/100
ペ ー ス 30/100
からだ洗いダイエット

ダイエットで重要なことは意識せずに習慣にできることではないでしょうか。名前の通りお風呂でからだを洗うだけのダイエット方法もあります。

たとえば、エクササイズや体操などの場合、簡単なようで意外とむずかしい動きをしなくてはならなかったりします。いちいち本で調べたり動画を見たり、覚えるだけでも大変です。

でも、お風呂でからだ洗いダイエットなら痩せたい部分に働きかける経絡に沿ってからだを洗うだけなので、難しいことはいっさいありません。日常でからだを洗っている感覚で痩せることができるので、ストレスもありません。→ストレスがダイエットに与える影響とは

リンパの流れがよくなって、血行がよくなり、むくみがとれたり、からだにとっていいことづくしなのです。→リンパマッサージで痩せる方法



多くの人がダイエットでリバウンドを繰り返しているのは制限が多いからです。
たとえば、カロリー計算をして制限したり、間食はダメだったり、運動を〇時間以上しないといけなかったりと、それだけでも疲れてしまいます。もしくは、バナナやこんにゃくなどの単品に頼って必要な栄養素を欠いたり、下剤やダイエット食品に頼ってからだを壊したりと、それは無理なダイエットをしようとしているからです。→無理なダイエットの危険性について

これではストレスもたまってしまい、リバウンドまっしぐらです。でも、お風呂でからだ洗いダイエットなら、お風呂で一定の法則にしたがってからだを洗うだけ。つらい食事制限も、めんどうな運動もいっさい必要ありません。→入浴のダイエット効果について

さらにプラス効果として自然と食事量が減ってくるから不思議なのです。大食いの人にとっては習慣も改善できるので普通の食事でも満足していきます。

それは、経絡の流れに沿ってからだをこすることで、気の流れがスムーズになり、代謝能力が高まるから運動をしなくても、エネルギーの消費量がアップし、痩せやすいからだになるのです。→基礎代謝が増えると痩せる仕組み

また、脳の働きが活性化されることにより、からだの細胞にバランスよく栄養素が行き渡るようになります。これにより、適量の食事で満足するようになり、自然と摂取カロリーが減ってきます。→ダイエットと脳の関係について



みんな痩せるために必死になっている影響で、高価なエステ器具や痩身グッズ、運動補助器などがあふれています。器具だけではなく、やせるためのサプリメントやお茶、食品から化粧品、オイル、マッサージクリームまで、それはもうあげればきりがないほど。

たしかにこれらは、使用することである程度の効果は出るのかもしれません。けれども、値段が高ければ継続して購入するのはむずかしいし、対価に見合った効果が出るかは、じつのところ不明。買ったあとで、ぜんぜん痩せなかったという経験のある人も多いと思います。

その点、お風呂でからだ洗いダイエットはどこの家にでもある木綿のタオルとせっけんを使えば、よけいなお金をかけずにすぐにでも始めることができます。

ナイロンタオルや化学繊維のスポンジなどは皮膚を傷つけるので避けたほうが良いですが、肌への剌激の少ない自然素材のものならなんでも大丈夫です。毎日使うものなのでシルクやスポンジなどを使ってみるのもいいでしょう。

香りのいいものを使うと、心身ともにリラックスできて、効果もぐんとアップします。→香りの痩せ効果

また、それらの道具を使うのが楽しくて、お風呂に入ってからだを洗うことを継続するのにいいかもしれません。



経路とはツボを通る気の流れる道です。ここで表した12本の経路があり、全身の血流、臓器器官、ホルモンや神経をつかさどっています。それぞれの名前が入っている臓器とかかわりがあります。これらの経路に沿って洗うことで効果がより実感できると思います。

①手の太陰肺経
②手の陽明大腸経
③足の陽明胃経
④足の太陰脾経
⑤手の少陰心経
⑥手の太陽小腸経
⑦足の太陽膀胱経
⑧足の少陰腎経
⑨手のけつ陰心包経
⑩手の少陽三焦経
⑪足の少陽胆経
⑫足のけつ陰肝経
左半身右半身



ただお風呂に入ってからだを洗うだけなら誰でも痩せてしまって、太っているひとはいないと思うかもしれません。

お風呂でからだ洗いダイエットは、からだを無理して強く洗ったりして、マッサージ効果でやせようとしているわけではありません。「経絡」という道すじに沿ってからだを刺激することで、気(一種の生命エネルギー)の流れをよくし、細胞のエネルギー代謝(体内処理)を高めてやせるものです。

東洋医学では、肥満は「気の流れが滞っているために起こる」と考えます。つまり、太っている人は気がうまく流れなくなっているということ。

そこで、経絡に沿ってマッサージをし、気の流れをよくしてあげる。そうすれば、代謝能力が上がり、自然に痩せていくのです。

まず、洗う強さについて。これは、骨格や筋肉のずれを正しい方向に導きながら、経絡を刺激していきますので、意外と強めの力を入れます。少し痛いと思うくらい、しっかり強く、洗うポイントに圧力をかける。眠っている神経を呼び覚ます気持ちで、力を込めてください。

こするスピードはゆっくり。呼吸に合わせるような気持ちで、タオルを持った腕を動かしましょう。たとえば、腕なら、肩から手首までの直線を、1秒半から2秒くらいかけるのが目安です。→ツボを刺激して痩せる方法

目的別の洗い方
小顔になりたい
顔の下半分を刺激する
あごの先から耳の下まで、 顔の輪郭に沿って、顔の肉を後ろ側に押しこんでいく。

顔の緊張をほぐす
耳のつけ根から指を離さずそのままこめかみまでこすり、顔の肉を引き上げる。 これを両側10回くり返す

生え際に沿って額を刺激
髪の毛の生え際に沿って額の中央までこする。これを両側に5~10回くりかえす。両手で行なってもよい


ウエストを細くしたい
ギュッと肋骨を圧追
①両わきからバストの下を通り、 ななめ下に向けてギュツとこする。
②少しずつ位置を下にずらし、ななめ下に向けてこする。 これを両側に5~10回くり返す。

肩を後ろ側に戻して姿勢を正す
①わきの下の後ろ側からわき下を通り、肩先に向けて、半円を描くようにこする。 肩を後ろ側に戻すような気持ちで、両肩に5~10回くり返す。

腰からお尻の神経を刺激
①ウエス トラインよりやや下の両わきから、お尻の中心に向けて、ななめ下方向に力を入れてこする。
②足のつけ根の上くらいまで、少しずつ位置を下げながらこする。 各5~10回。

下腹をスッキリさせる
内臓をもち上げる
①恥部からおへそに向けて、 真上に引き上げるようにこする。これを5~10回くり返す。
②両足のつけ根からおへそに向かって、 ななめ上に引き上げるようにこする。各5~10回。

広がってしまった肋骨を締める
①肋骨に沿って、 わきからおへそに向けてななめ下に強くこする。上から下に向けて順番
に行なう。各5~10回。

背中の骨をギュッと締める
①わきの下あたりから背中の中心に向かって、 ななめ下に強くこする。 上から下に向けて順番に行なう。 各5~10回。

注意点
とにかく気をつけてほしいのは、何事も「やり過ぎないこと」です。がんばりすぎて皮膚がむけてしまったり、腕が随鞘炎になってしまったりでは、痩せるどころではなくなってしまいますし、継続が困難になります。

一時的なダイエットと考えるとリバウンドの可能性がありますので、これからはからだの洗い方として習慣化しましょう。この洗い方を365日、一生続けるつもりで、マイペースに慣らしていきましょう。


ポッコリお腹に効くマッサージ
・お腹に両手をあてて、下腹に向かって交互にさすり下ろします
・脚の付け根の内側に両手をあてて、外側から内側へとさすり下ろします
・脇腹の下の肉を両手でつかみ、しっかりともみほぐします


太ももに効くマッサージ
・足の裏からくるぶし、ふくらはぎと、少し強めに下から上へさすってリンパ液を流しましょう。
・膝の裏にはリンパ節があり、特に老廃物が溜まりやすいところなので念入りに刺激します。 足首から太ももまでをこすりあげ、リンパ液を太ももの付け根にある溝の内側に流します。


質問コーナー
Q.この洗い方をやめたらまた太ってしまいますか?
A.減量をやめたとたんにリバウンドで体重が急激にふえてしまうということはありません。肥満は単なる食べすぎや運動不足のせいだけではなく、体のゆがみからくるケースも多いです。
リバウンドを防ぐという意味合いからも、習慣化して長期的に行なうようにしたほうがいいでしょう。→からだのゆがみを直してダイエット


Q.ほかのダイエットと組み合わせても大丈夫?
A.極端な食事制限や無謀な連動をする、などのダイエットでなければ、ほかのものと組み合わせても基本的に問題はありません。この洗い方ダイエットは、お風呂でからだを洗うだけとはいえ、簡単なようで意外と体力を使うのがこのダイエット。

他のエクササイズや運動をして、さらにバスタイムで体力を使うと、一気にばててしまう可能性もあります。また、食事量をへらすと、痩せるためのエネルギーが足りなくなることもあるので注意しましょう。



このページを読んだ人は、下記ページも合わせて読んでいます!