カロリーオフ表示の落とし穴と砂糖より怖い人工甘味料の正体
目次
コ ス ト
アレンジ
身体負担
知 識
ペ ー ス
ダイエットや健康志向が高い人に限って手を出してしまう商品があります。
それがコンビニなどのドリンクコーナーに並ぶ、ゼロカロリーやカロリーオフの飲料などです。これらはしっかり味がついていて、甘いのにもかかわらずカロリーがほとんどない商品です。
カロリーオフ、ゼロカロリー、ノンカロリーと銘打たれた数々のダイエット食品がスーパーやコンビニでも並んでいます。とても人気商品のようで、ダイエットをしている方にとって、ありがたいものですよね。
食べても太らないうえに、健康的でおいしい。まさに夢のような食品です。
しかし本当にその通りの食品なのでしょうか。
カロリーオフと銘打たれた数々の食品には、しっかりと甘味があります。甘味の代表格と言えば砂糖ですが、砂糖はしっかりとカロリーが含まれています。
つまりこうしたダイエット食品には砂糖は使われていないと言うこと。
砂糖の代わりに使われているのが人工甘味料というものです。成分表示を気にしてみて見ると実にたくさんの商品に使われていることに気がつくと思います。→成分表示とダイエットの関係について
人工甘味料は非常に甘みが強く、少量でしっかり甘みを出すことができます。それに加えてカロリーも低いので、カロリー抑制効果は確かに期待できます。しかし、人工甘味料は食べてもエネルギーとはなりません。カロリーがないので吸収するエネルギーがないわけです。
このため、身体は更なるエネルギー摂取を求め、過食となる危険性があります。カロリーがないというだけで安心感があると思います。その安心感から食べ過ぎたり飲みすぎたりしてしまって、ダイエットしているつもりが逆効果に陥りかねないのです。
カロリーがないなら、いくら過食しても太らないから安心と、そんな風に考える方もいらっしゃるかもしれませんが、ここに落とし穴があります。
カロリーオフと銘打たれている食品ですが、実は少量ながらカロリーは含まれているのです。
食品表示の法律において、100mlに対して5kcal以内に抑えてある食品であれば、「ゼロ、ノンカロリー、無し」などの表記ができます。
また、100mlに対して20kcal以内に抑えてある食品であれば、「カロリー控えめ、カロリーオフ、低カロリー」などの表記ができるのです。
500mlペットボトルであれば、25kcal以下に抑えてあれば0kcalと表示できます。ないと思って大量摂取していると危ないのです。
ダイエットをしていると、「カロリー0」、「砂糖不使用」などの表示がある食品を選んで買うことが多いと思います。表示だけを見ると「太らない?」と勘違いしてしまいそうですが、これには落とし穴があるので注意が必要です。
砂糖不使用という表示があっても、加工において砂糖を使用していないというだけで、「果糖ぶどう糖液糖」などの天然甘味料、「アスパルテーム、スクラロース、アセスルファムK」などの新種の人工甘味料が使われています。砂糖を使っていなくても、糖分が含まれている可能性が高いです。→砂糖をやめてダイエットする方法
またノンオイル製品なども、人工甘味料の使用でカロリーは低くなっていても、糖質が高い場合があります。糖質があれば結局痩せることが難しくなります。商品を買う時は表示をよく見て、できれば添加物の少ないものを選びましょう。
人工甘味料はその名の通り人工的に作られたものですから、人間の体が本来必要とするような自然食品ではありません。
しかも、甘いのにもかかわらず、エネルギーとして血糖値が普通の糖質のように上昇することはないので素晴らしいものだと思うと大勘違いです。
血糖値が下がっている状態で、体が血糖値を上げたいから炭水化物がほしくなるのです。にもかかわらず、人工甘味料を含んだ低GIの飲料では結局血糖値は上がらず体の生理的欲求はいつまでも満たせません。→低GI食品で痩せる方法
確かに理屈上は体脂肪が増えないということにはなりますが、他の食品の自然な味に満足できなくなり、肝心の甘いものへの欲求や味覚といった精神面や感覚が鈍ってしまう恐れがあるのです。
人工甘味料が肥満や糖尿病に効果があるという有力な情報はありませんが、むしろ逆にそれらを定期的に摂取している人は、そうでない人よりも疾患リスクが高く、6倍も体脂肪を溜めやすくなるとさえいわれています。
ローカロリーをうたい文句にして大きく表示している食品には、カロリーを抑えるための人工甘味料、他に合成保存料、合成着色料、防腐剤、発色剤などが使われています。これらは商品の流通の過程で、食中毒などを起こさないようにする衛生面はもちろん、見た目や味を良くするために使われるものです。
自然界には存在しない化学的な物質がからだに入ってきた場合、これらの物質を解毒しようとして、肝臓で多くのビタミンやミネラルを消費します。ビタミンやミネラルは脂肪の燃焼に必要な栄養素です。本当は指肪を燃焼させるために使いたいのに、化学物質を解毒することに優先的に使われて、肝心な脂肪の燃焼の際に足りなくなってしまい痩せることができません。
もともと加工食品にはビタミンやミネラルはあまり含まれていないのですが、さらに解毒で消費してしまうとなれば、結果的に不足状態になることは明らかなので、たとえカロリーが低くても、おすすめできません。
目先のカロリーだけを気にしていると、余計太りやすい体質になってしまうのです。→太りやすい体質について
低カロリーやバランス栄養食と謳って販売されているダイエット食品。それらの多くも加工されてトランス脂肪酸を多く含んでいたり、甘さを人工甘味料で補ったりしています。
こうした食品に使われている人工甘味料は自然界には存在しない科学的な添加物なので、大量摂取によって健康被害や中毒性が引き起こされる事があります。
それに付随して逆に太る事もあり、体に対して悪影響が及ぶ事も報告されています。
カロリーオフ食品は、ダイエット中の方の「痩せたいけど食べたい」心理を巧みに突いた、いわば免罪符商品です。確かにカロリーは低いかもしれません。しかし健康的な食品とはいえないのです。
かつて人工の甘味料アセスルファムKの入ったアルコール飲料を飲むと必ず翌日二日酔いになった経験があります。
糖尿病の人にはカロリーゼロ、ノンシュガーがいい、とうたわれたりします。でも、人工の甘味料を摂取し続けると、普通の砂糖よりも糖尿病の症状は悪化する、というデータも出されています。
ほとんどのチューイングガムに入っている、アスパルテームという人工甘味料の主な原料であるアスパラギン酸は脳細胞を異常に興奮させ、命を落とすこともあるほど強い毒性があるのだとか。
気づかないうちにダイエットコーラの中毒になっていて、続く倦怠感に悩まされ、お医者さんに行ってやっと原因がわかった。自分が中毒であったことに気が付いた、という人もいます。
それでも太りたくないし…という、ダイエット中の人にはどうでしょうか?
こちらも人工甘味料でダイエットが成功した、というよりは、逆に太りやすくなった、という失敗談のほうが良く耳にします。
「カロリーが低いからたくさん食べても平気」と余分に食べてしまったり、人工甘味料の危険性でもある中毒症状によって、必要以上の糖分を摂取しないと禁断症状に近い状態になる、という怖い事態になることもあります。
実際にノンカロリーと言われている清涼飲料水を水分が無くなるまで煮詰めてみたら、真っ黒な煙と焦げた砂糖のようなものだけが残った、という話を聞きました。
だからと言って「ふつうの砂糖が一番安心、じゃあやっぱり砂糖は食べても大丈夫」というわけでもないようです。甘いもの、嗜好品はあくまで嗜好品です。時々ちょっとだけお楽しみ程度に摂取するくらいにしておくのが一番です。
健康的なイメージに捉われがちなダイエット食品たちですが、そうしたイメージを安易に信じるのは危険です。
ダイエット食品に頼り切るのはなるべく避けて、自然のものをバランスよく摂り入れましょう。
ダイエット中に一番気にするものは甘いデザートや飲み物などではないでしょうか。甘い物が大好きな人にとって甘い物を我慢しすぎるとストレスがたまり、ダイエットに貢献してくれる働きをするはずのコルチゾールが、逆に脂肪燃焼能力を下げる悪いホルモンとして働いてしまう可能性もあります。→ストレスとダイエットの関係
そんなときに手を伸ばしてしまいがちなのが、カロリーゼロの人工甘味料が使われた商品です。研究データによると、かえって太りやすくなったり、人体へマイナス効果があるともいわれているので、注意が必要です。
そのような時は、おすすめの安全な甘味料が使われている食品を食べる方がダイエットがスムーズになる場合があります。
甘味料には安全なものから危険度が高いものまで様々な種類があり、どんな甘味料を使っているか意識するだけで、ダイエット効果が大きく変化します。危険度順に甘味料をリストアップしたので、参考にしてみてください。
天然甘味料(危険度小)
ブドウ糖(グルコース・デキストロース)
果糖(フルクトース)
麦芽糖(マルトース)
ショ糖(スクロース)
乳糖(ラクトース)
木糖(キシロース)
オリゴ糖
砂糖
・和三盆
・黒糖
・三温糖
・グラニュー糖
アマチャ抽出物
はちみつ
メープルシロップ
ウォールナットシロップ…クルミ
コーンシロップ
アガベシロップ
パームシュガー
モラセス
水あめ…玄米や麦芽などでんぷんから
異性化糖…ブドウ糖を酵素やアルカリにより異性化して甘みを強くした糖
ブドウ糖果糖液糖…果糖50%未満
果糖ブドウ糖液糖…果糖50~90%
高果糖液糖…90%以上
既存添加物(危険度中)
天然に存在する甘味料であり、人工的に合成される場合もある
キシリトール
ソルビトール
甘草
グリチルリチン…甘草抽出物で砂糖の30~50倍の甘さ
ステビア
羅漢果
トレハロース
マルチトール
パラチノース
ソーマチン…砂糖の2000~3000倍の甘さ
グリセリン
クルクリン
モネリン…砂糖の800~2000倍の甘さ
フィロズルチン
モナチン
ミラクリン
エリスリトール(エリトリトール)
L-アラビノース
D-キシロース
L-ラムノース
D-リボース
人工甘味料(危険度大)
アスパルテーム
ネオテーム
アドバンテーム
アセスルファムカリウム(アセスルファムK)
スクラロース
サッカリン
サッカリンナトリウム
ズルチン
チクロ
ネオテーム
グリセリン
グリチルリチン酸二ナトリウム
マンニトール
ソルビトール
人工甘味料はカロリーがなく甘い添加物です。それだけ聞けばダイエットに効果的と思うかもしれませんが、自然界には存在せず人工的に作られているので体に悪影響が出る可能性が指摘されています。まだ使われはじめたばかりなので、詳しいデータがないのも事実です。これらのものは食品の多くにこっそりと含まれているので食品表示を確認しましょう。
太る要素を持つ砂糖(砂糖キビ)
グラニュー糖、きび糖、白砂糖、三温糖、黒砂糖など
分子構造的には単糖類なので、消化吸収が早く、消耗も早いのが特徴です。これらの砂糖を摂取すると、血糖値の変動が激しくなるため、インシュリンの分泌が過剰になり、脂肪をため込みやすくなりがちです。すぐに糖分が欲しくなったり、低血糖症が起こりやすくなるともいわれています。また体を冷やす作用もあります。
またこれらの砂糖の中でも、黒砂糖はややカロリー低めで、栄養価が高い砂糖です。てんさい糖や米あめ、はちみつに比べるとダイエット効果は低いものの、黒砂糖も、たまに使用するのもよいかもしれません。→はちみつダイエットの詳しい方法
太りにくい要素を持つ砂糖(砂糖大根)
てんさい糖
ゆっくり消化されるのが特徴で、血糖値の変動がゆるやかです。吸収に時間がかかるので満足感が続きます。オリゴ糖が多く含まれているので、腸内のビフィズス菌を元気にして増やす効果もあります。身体を温める作用もあります。→腸内環境を整えて痩せる方法
太りにくい要素を持つ甘味料
はちみつ
カロリーは砂糖の3/4、甘みは約1.5倍あるとも言われています。少量で甘みを感じられるため、カロリーを控えることができます。体内で脂肪になりにくく、ダイエットに効果的なビタミンも多く含みます。ただし、てんさい糖や米あめに比べると、血糖値が上昇しやすいので、血糖値を上昇させにくい食材と組み合わせるとよいです。→血糖値とダイエットの関係について
米あめ
マクロビオティックでよく用いられる甘味料です。
見た目は水あめ状で、もち米などに含まれるデンプンを糖化して作る甘味料です。血糖値上昇を穏やかで、脂肪蓄積がされにくいのが特徴です。
普段、料理をするとき、白砂糖は使わないようにしましょう。なぜなら最も太りやすく、栄養価もよくないからです。
砂糖の中には、砂糖きびを原料にする物と、砂糖大根を原料にする物に分けられます。その他に、はちみつや米あめなどもあります。
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