日本人の大きくなった胃袋を小さくしてダイエットを成功させる方法
目次
- 1.胃を小さくするダイエットとは
- 2.満腹感のしくみ
- 3.減食トレーニング法
- 4.ダイエット成功の秘訣
コ ス ト
アレンジ
身体負担
知 識
ペ ー ス
太っていることは健康によくありません。最近は食の欧米化によって、日本人は知らず知らずのうちに、いくら食べても満たされなくなってきています。
日本人の糖尿病や痛風がこれだけ増えているのは、いかに日本人の胃袋が大きくなってしまったか、貴重な食べものを無駄に胃袋に入れているかということの証拠でしょう。
そこで大きくなった胃袋を小さくすれば、ダイエットは自然に成功し、その後のリバウンドもなくスマートな体型を維持できるようになります。重要なのは食事の「質」ではなく「量」なのです。そしてカロリーはいっさい気にする必要ありません。
食事のたびに満腹まで飽食していると、胃袋はしだいに伸びて大きくなり、次第に容量を増やしていきます。
ふくらんだ胃袋は空腹時にはしぼみますが、1度ふくらませてから空気を抜いた風船のように、だらんと弛緩しています。そして食事時になれば、そのだらしなく弛緩した胃袋にはいくらでも食べものが入り、なかなかお腹いっぱいにはなりせん。
このため自分ではたいして食べすぎていないように思っても、少しずつ太っていき、痩せようと思っても痩せにくい、ということが起こってきます。
満腹中枢を刺激するセンサーは、胃袋の食道に近い部分にあります。
つまり、胃袋が満たされた時に、「初めて私たちはもういらない」となるわけです。満腹を繰り返して胃袋が伸びて大きくなっている人ほど、満腹感を得るまでにはより多くの「量」が必要になることがお分かりいけると思います。
まさにその積み重ねが肥満であり、ダイエットの失敗の原因なのです。→その他のダイエット失敗例を紹介
ではなぜダイエットが成功しないのか?それは甘いものや油分の多いもの、誰でもおいしいと思うものを「カロリーが高い」という理由で制限してしまうからです。しかし胃を小さくするダイエットは違います。何を食べても構いません。間食もOK!ただし「量」だけを3割ほど減らします。おかずもごはんもお酒も例外なく減らすことが大切です。
胃袋という臓器に注目するきわめて科学的なダイエット法
たとえ一時的に体重が減ったとしても、リバウンドして戻ることはよくあります。それは、あなたの食欲が、最終的には「ダイエットしたい」という気持ちに勝っているからに他なりません!
あなたが太りすぎているなら、それは例外なく「食べすぎている」可能性が高いでしょう。なぜ食べすぎるかと言えば、それだけの量を食べなければ満足できないからです。→たくさん食べるのを防ぐ方法
その食欲を頭でコントロールして食事量を減らそうとしても、ガマンはとても辛く、半年や1年程度の限定した期間なら可能ですが、一生続けることなどとても不可能です。
だから、いくら決意してダイエットしても、行く着くところは必ず「リバウンド」ということになるわけです。
この食欲は、実は胃袋の大きさと「直接的な関係」にあります。満腹感は大脳が感知して食べるのをやめさせるわけですが、その満腹を知らせる信号は、きわめて単純な刺激にすぎません。
どんな刺激かと言えば、「胃袋がいっぱいになったかどうか」です。もう満腹なのか、もっと食べるのか、を判断しているのは、たったそれだけのことなのです。
たとえ栄養が十分に足りていようが、いかに肥満していてこれ以上余分なカロリーは必要ない状態だろうが、その人の胃袋が満タンになるまでは「もっと食べなさい」「もっと食べたい」という食欲は決しておさまりません。
ところが、この胃袋という臓器は、ちょうどゴム風船のようなもので、伸縮自在です。
ゴム風船をふくらましたことがある人はわかると思いますが、いったん目一杯までふくらませたゴム風船は、たとえ空気を抜いてもだらしなく伸びたままです。
現代人の胃袋も同様で、食事ごとに満腹を繰り返しているうちに胃袋は大きく伸びてしまい、次第に袋としての許容量を増やしていくのです。その旺盛な食欲は、胃袋の大きさによって決まっています。からだが必要としていない栄養をせっせと食べることによって、みにくい体型の原因となり、メタボリック・シンドロームの危険を高める体脂肪をせっせとためこんでいるに過ぎません!
胃袋を小さくするための「減食トレーニング」
「食べる量を減らせば痩せる」という、誰でも知っている単純で当たり前の結論です。しかし、それができない。だからおかしな「ダイエット法」に頼ってしまう。リバウンドする、健康を害してしまう。
この単純なことを確実にできれば、人間は必ず痩せます。言い換えれば、食べる量を減らさなければ絶対に痩せません。ダイエットが難しくこれだけブームになっているのは、「食べる量は簡単には減らせないから」にほかなりません。そして胃袋を小さくするにはトレーニングが必要だという意識とモチベーションが絶対に欠かせません。
少ない食事量でも満足できるようになるための、言わば減食トレーニングです。その証拠に、世の中には食事制限のノウハウはいくらでもあります。いちばん簡単なのは、糖尿病の食事療法と同じことをすれば間違いなく痩せます。それができないのは、胃袋に注目して減食トレーニングという1つ意識を持っていないからです。
たとえば、お相撲さんは「からだが重いこと」が強さの重要な要素として求められます。だからお相撲さんは、1日2食です。何度も食事をするよりも、めいっぱい腹をすかせて「ドカーン」とドカ食いします。それが太る食べ方だということが経験的にわかっているからです。
つまりお相撲さんたちは過食トレーニングを行って、せっせと太ろうと努力しているのです。トレーニングで太ることができるなら、トレーニングで痩せることもできる。トレーニングで胃袋を小さくすることもできるはずです。それが、減食トレーニングというわけです。胃袋はトレーニングによって大きくもなるし小さくもなる。それは食べ方のトレーニングで太ることも痩せることもできる、ということです。→食事習慣の改善方法を紹介
この胃を小さくするダイエットは成功すれば失敗はしません。
ちまたのダイエット法のほとんどは、成功しても失敗します。リバウンドするということです。だからその成功を何度も求めてリピーター続出となります。
なぜそうなるかといえば、その成功(一時的な体重減)は自分で勝ち取ったものではなく他人まかせで、自分の心身には何も変化が起こっていないからです。
減食トレーニングによって、胃袋というものすごく存在感の大きい臓器に劇的な変化を起こすダイエットですが、劇的と言っても、無理に急激に変化させるわけではありません。
胃袋に入れる量をすべて3割減らすトレーニングによって、少しずつ弾力があって固くて小さい胃袋に、本来の正常な胃袋に戻していくのです。
胃袋も一つ一つの細胞によって出来上がっていて、そのすべての細胞はだいたい6ヶ月で新しいものに代わっていきます。
その間、胃袋を絶対にふくらませないトレーニングを続けていれば、自然に小さな正常な胃袋に変化します。たった6ヶ月です。6ヶ月後、あなたの胃袋も食欲も「適正」に戻っています。6ヶ月前の食事量は多すぎて、とても食べきれなくなります。
そうなれば、もうダイエットを繰り返す必要はありません。6ヶ月は長いと思うかもしれませんが、違和感があるのは長くても最初の3ヶ月。それを過ぎれば少ない食べ方に慣れてきますから、とくに辛いことはありません。
むしろ落ちていく体重に、ダイエットへのモチベーションはどんどん上がっていくでしょう。自分が努力して自分が変わるのですから、お金もかかりません。
ですから、痩せたければ、今までの考え方や生活を変えなければいけません。それがダイエットなのです。 食べたものを最初にためておく袋、胃袋。実は、この伸縮自在の臓器こそが、肥満の原因であり、またダイエット成功のカギを握る最重要ポイントなのです。
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