手 軽 さ 70/100
コ ス ト 30/100
アレンジ50/100
身体負担50/100
知  識90/100
ペ ー ス 70/100

ココナッツオイルダイエット
1.南国らしさのシンボルであるヤシの木からココナッツはとれます。成熟したココナッツの内側には胚乳と呼ばれる白い部分があり、これを搾ってとれるのがいま話題のココナッツオイルです。豊かな風味を持っており、栄養豊富で健康効果が期待できます。

ココナッツオイルの最大のメリットは中鎖脂肪酸という成分を豊富に含んでいることです。自然界では母乳や牛乳など少数の食品にしか含まれない中鎖脂肪酸を、ココナッツオイルは約60%と非常に多く含んでいるのです。

中鎖脂肪酸は脂肪でありながらスピーディに吸収分解されエネルギーになるので、肥満や生活習慣病の原因にならず、むしろそれらを防ぐ働きをするのです。
さらに腸の代謝を促す働きもあるので、ダイエット中にありがちな便秘の改善にも効果的です。

それだけではなくて老化を促進する物質である活性酸素を取り除いてくれるので、体の中からのアンチエイジング効果も期待できます。ココナッツオイルは第二の脳エネルギーといわれるケトン体を供給して脳を活性化する働きもあります。→ケトン体とダイエットの関係について

ココナッツオイルにはラウリン酸だけで脂肪酸全体の約60%前後が含まれます。
これほど中鎖脂肪酸とラウリン酸の含有量が多い食物は、自然界にはココナッツオイルのほかには見当たりません。そのラウリン酸は強力な抗菌、抗ウイルス作用を持っているほか、中高年は時に気をつけたいコレステロール値や中性脂肪値も下げてくれます。→コレステロールを下げる方法

ココナッツオイルの成分はダイエットのみならず効果が幅広く魅力的なものです。


脂肪酸と言う言葉が出てきましたが、油脂のべ―スになる部分のことで、その構造によって、油脂の性質は大きく変わります。

私たちがふだん使っている一般的な油や肉の脂肪などは長鎖脂肪酸です。長鎖脂肪酸はつながった炭素の数が多く、14~24個のものをいいます。中鎖脂肪酸は6~12個で、長鎖脂肪酸のおおむね半分~3分の2程度の長さです。

このことが、ココナッツオイルのダイエット効果を生み出しています。

長鎖脂肪酸にくらべ、中鎖脂肪酸は4倍早く吸収され、10倍も早く代謝されます。そのため、体の代謝を高めて太りにくく痩せやすい体を作るのでダイエッターにとっては夢のような成分だと思います。中鎖脂肪酸が肝臓で分解されるときは、ほかの脂肪酸の分解まで促すため、それによっても脂質代謝がアップします。→脂肪酸の詳しい説明

食べるだけで痩せれるという素晴らしいココナッツオイルのとり方は、いままで使ってきたオイルをココナッツオイルに置き換え、1日大さじ2杯を目安にすることです。たったこれだけで効果が期待できてしまうのです。

エネルギーはほかの油とほぼ同じ、1g当たり約9kcalですから、とり過ぎるとエネルギーオーバーになってしまうので注意しましょう。
置き換えを中心にすれば、それだけで長鎖脂肪酸の割合が確実に少なくなるのでダイエット効果に結びつきます。


ココナッツオイルにはラウリン酸が豊富に含まれていることは説明しましたが、ラウリン酸が体内で変化してできるモノラウリンは、腸内の善玉菌をふやし、悪玉菌を抑制して、比較的短期間のうちに腸内環境をよくするという働きがあるのです。

ダイエットのためには腸内環境を良い状態に保つ必要があるので、善玉菌がふえるほど腸の調子がよくなり、便秘や下痢が解消されて快便が続くようになります。同時に、腸だけでなく全身にとって健康に良い効果があります。

私たちの腸内には、100種類。100兆個といわれるおびただしい数の腸内細菌がすんでいます。腸内の善玉菌をふやすには、食物繊維やヨーグルトが役立つことが知られています。あわせてココナッツオイルを積極的にとり、常に腸内環境を整えておきましよう。→腸内環境を整えて痩せる方法

口からココナッツオイルをとると腸の内側にオイルが作用し、腸壁への保湿・保護作用が得られるのです。腸の内側には、ヒダに沿って絨毛と呼ばれる微細な毛がびっしり生えていて、ビロードのようになっています。
このビロードがキレイに保たれているほど腸の働きはよくなり、便秘や下痢とは無縁でいられます。

さらにはアレルギー反応を起こりにくくするためにも役立ちます。腸のビロードが荒れてくると、本来は腸壁から吸収されないような物質が入り込んでしまってアレルギー反応が起こりやすくなります。

腸に多くの刺激物が送られてきたり、食事や生活が乱れて腸に大きな負担がかかってくると、その機能が衰えてきます。腸に負担をかけない生活を心がけるとともに、ココナッツオイルを摂取して腸をいたわりましょう。



固形のままバターのように使えるサラッとした軽い口当たりと甘いフレーバーのココナッツオイルは、そのままでもおいしく食べられるオイルです。そのまま食べるのが手軽なとり方ですが、ココナッツオイルの特徴を知ってふだんの料理に使うと、一瞬で味に奥行きが生まれます。
小さなお子さんにも安心して使えますし、男性のメタボ対策にもぴったりです。→あなたは大丈夫?メタボリックをチェックしよう

ココナッツオイルは製品にもよりますが、25℃以上で完全に液体になり、24~20℃くらいで固形化し、20℃以下で白く固まります。ホットドリンクやスープなど、温かいものに加えるなら固形のまま加えても大丈夫です。すぐに溶けてふんわりと甘い香りが立ちます。

ココナッツオイルは常温保存できるので、1年を目安に使い切りましょう。
安定しているので、固まったり溶けたりをくり返しても酸化する心配はありません。ただし、沸点が低いので熱し過ぎには注意しましょう。

液体
25℃以上でサラッとした無色透明の液体に。スムージーやサラダのドレッシングなど、冷たいものに使うときはこの状態で。

半固形
25~ 24℃以下になると固まりはじめ、白っぽい固まりや粒々が現れる。固形化する過程での変化なので品質に問題はない。

固形
20℃以下になると白く固まる。スプーンですくってそのままバターのように使ったり、湯せんで溶かしたりして使う。


ココナッツ製品いろいろ
オイルのほかにも、ココナッツミルクや乾燥ココナッツ、ココナッツシュガーなど、ココナッツの果実からはさまざまな製品が作られています。

ココナッツミルク…ココナッツの果肉の胚乳部分を圧搾し、水と煮込んで作られた濃厚なミルクです。カレーやシャーベット、ジャムなどにミルクとして使えばとろりとしたコクが生まれます。

乾燥ココナッツ…ココナッツの果肉を細かくして乾燥させたもので、フレーク状のココナッツロング、パウダー状のココナッツファインなどがあります。これらはココナッツオイルとの相性もよく、オイルの成分も含まれていますから、トッピングするだけでココナッツの風味と個性的な歯ざわりがプラスされます。

ココナッツシュガー…ココナッツの花の蜜を煮詰めて作られる甘味料。キャラメルのような自然な甘さが特徴です。GI値が35と低く、ゆるやかに分解され、血糖値の急上昇を抑えて体内の糖質や脂肪を効率よく燃焼させます。ミネラル豊富で体に負担の少ない甘味料としておすすめです。→低GI食品で痩せる方法


ミルキーでやさしい甘さ
ココナッツミルクのフレンチトースト

ココナッツミルクのフレンチトースト
材料(2人分)
フランスパン(2cm厚さに切る)…6~ 8切れ
ココナッツオイル…大さじ1
ココナッツロング… 少々
はちみつ…適量
A
ココナッツミルク…3/4カップ
溶き卵…1個分
はちみつ…大さじ1

作り方
①ボウルにAを入れて混ぜ、フランスパンを入れてときどき裏返しながら30分以上浸す。
②フライパンにココナッツオイルを入れて中火で熱し、①を入れて弱めの中火で焼き色がつくまで3分ほど焼き、裏返して焼き色がつくまで3分ほど焼く。
③器に②を盛り、ココナッツロングを散らし、はちみつをかける。


ヘルシーなのにボリューム満点
牛肉とごぼうのデミグラス風みそ煮込み

牛肉とごぼうのデミグラス風みそ煮込み
材料(2人分)
ココナッツオイル…大さじ1
にんにく(みじん切り)…1かけ
牛薄切り肉(ひと口大に切る)… 150g
ごぼう(斜め薄切り)… 1/2本(50g)
玉ねぎ(1cm幅に切る)…1/4個(50g)
まいたけ(ほぐす)… 1/2パック(50g)
米粉(なければ小麦粉)…大さじ2
豆乳…大さじ2
パセリ(みじん切り)… 少々
A
赤みそ…大さじ1
トマトケチャップ…大さじ1
粗びき黒こしょう…少々
だし汁…1カップ


作り方
①フライパンにココナッツオイル、にんにくを入れて中火で熱し、にんにくの香りが立ったら牛肉を入れて炒め、肉の色が変わってきたらごぼう、玉ねぎを加えて炒める。肉に火が通ったらまいたけを加えてさっと炒める。
②①のフライパンに米粉をふり入れ、全体にからめる。混ぜ合わせたAを加え、中火でとろみがつくまで2~3分煮て、豆乳を加えて火を止める。パセリを散らす。


トマトとバジルの風味を邪魔せず引き立てる
トマトバジルのチーズトースト

トマトバジルのチーズトースト
材料(2人分)
ココナッツオイル…大さじ2
ライ麦パン…2枚
トマト(薄い半月切り)…1/2個(100g)
バジルの葉(ちぎる)… 4枚
ピザ用チーズ…20g
作り方
①ライ麦パンにココナッツオイルを塗り、トマト、バジルの葉、ピザ用チーズの順にのせる。
オーブントースター(1000W)でこんがりと焼き色がつくまで3~ 4分焼く。


いつものきんぴらが軽く、洗練された味に
じゃがいもとにんじんのきんぴら

じゃがいもとにんじんのきんぴら
材料(2人分)
ココナッツオイル…大さじ1/2
じゃがいも(千切り)…1個(100g)
にんじん(千切り)…1/5本(30g)
白いりごま…少々
A
しょうゆ…小さじ1
酒…大さじ1/2
みりん…大さじ1/2

作り方
①フライパンにココナッツオイルを入れて中火で熱し、じゃがいも、にんじんを入れてじゃがいもが柔らかくなるまで炒める。
②①のフライパンにAを加えて汁けがなくなるまで煮からめ、白いりごまを加えて混ぜる。


ナンプラーで本格的なエスニック味に
きのこのエスニックスープ

きのこのエスニックスープ
材料(2人分)
ココナッツオイル…大さじ1
じめじ(小房に分ける)、えのきだけ(長さを半分に切ってほぐす)、しいたけ(薄切り)… あわせて100g
だし汁…1と1/2カップ
ナンプラー…大さじ1/2
粗びき黒こしょう…少々
小ねぎ(小口切り)… 少々
作り方
①鍋にココナッツオイルを入れて中火で熱し、きのこ類を入れて全体に油が回るまで炒める。
②①の鍋にだし汁を加え、煮立ったらナンプラー、粗びき黒こしょうを加える。器に入れ、小ねぎを散らす。


しょうがを利かせたさわやかスムージー
りんごジンジャー

材料(2人分)
ココナッツオイル(液状のもの)… 大さじ1
A
りんご(ざく切り)… 1/2個
グレープフルーツ(ざく切り)…1/2個
小松菜(ざく切り)…1/4わ(50g)
しょうがのすりおろし…大さじ1
豆乳…3μカップ

作り方
①ミキサーにAを入れてなめらかになるまで攪拌し、ココナッツオイルを加えて数秒攪拌する。



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