手 軽 さ 70/100
コ ス ト 50/100
アレンジ10/100
身体負担70/100
知  識50/100
ペ ー ス 30/100
麩ダイエット

麩といえばみそ汁やお吸い物に入れる、フワフワしたいかにも頼りなさげな食べ物ですね。

古典落語の「時蕎麦」では、「病人が食べるもの」 とされていますね。

いずれにしても、身近ですが大人気とはいいがたい食べ物じゃないですか?

そんな脇役のお麩ですが、注目してみると、すごいことがわかりました。
工夫次第でおいしさをアップ、しかも痩せるのに効果的な食材なので麩ダイエットをこれから紹介します。




最近ではお麩研究会やお麩会なんていうのもあって、知る人ぞ知る健康食材として密かに人気を誇っています。

あまり栄養もなさそうですが、実はたんぱく質やビタミン、カルシウム、鉄、リンなどミネラルが豊富な食材なうえ、嫌いな人が少なく老若男女が食べれるオールマイティで貴重な食品の1つです。

お麩は小麦粉を水で練ってグルテンを取り出して加工した食材です。小麦粉に含まれる植物性のたんぱく質のことを言います。小麦粉に水を加え、よくこねた後、でんぷんを洗い流し、取り出したグルテンに、小麦粉を加えて、さらにこね、釜で焼くと焼き麩になります。グルテンにもち米を加えて、ゆでるか蒸したものが生麩となるのです。→小麦粉が太ってしまう3つの理由

このような製法から麩には植物性たんぱく質が豊富に含まれています。

「えっ」でもちょっと待って!
パンやケーキ、ドーナツ、うどんなどに使われている小麦粉でダイエット?と思われるかもしれませんが、パンを作る製法とは違い、良質なたんぱく質だけ取り出しているので、低カロリーであるとともに植物性たんぱく質や食物繊維が豊富なお麩は、ダイエットや美容などにはもってこいの食材なのです。→食物繊維とダイエットの関係について

植物性たんぱく質は、動物性のそれとは違って、より低カロリーなのでダイエット中の方でも安心して口に入れられる食材になります。

さらにグルテンというのはいわゆるアミノ酸のかたまりのような食材です。アミノ酸を直接摂取した方が脂肪もつきにくいし、代謝もアップするのでダイエット効果が期待されます→アミノ酸のダイエット効果

お麩は保存も利くので、スーパーからお麩が消える前に買いだめしとかなきゃいけませんね。




中国から伝わったといわれる、 小麦粉が主成分の伝統食品です。
主に焼き麩や生麩として利用されますが、それ以外にも油脂で揚げた揚げ麩、原料を煮た後に乾燥させた乾燥麩があり、それぞれ食感が異なります。

実は麩の種類は全国で90以上あるといわれています。各地方で形や製法が異なり、短冊似の板状に成形して焼いた物の板麩が山形県では有名で、沖縄料理では欠かせない車麩は竹輪のように、アルミの棒に麩の生地を巻いて、回転させながら直火焼きする工程を3回ほど繰り返し、層状にしたもので、石川や新潟でもよく食べられています。麩といえば味噌汁の具材というイメージが強いですが、実は色々なレシピがあります!




麩は保水性が優れており水分を離しにくい麩は熱により縮む量も少ないという特徴を持っています。 これを利用すると、同じかさでも主材料が少なくてすむので料理のエネルギーを減らすことができます。本当に立派な脇役です!さらに満腹感を得やすいので、ダイエット料理のメニューには必須です!

麩の活用法の一例
ハンバーグ…パン粉の代わりに麩を砕いたものを使う。 (参考量=肉200gに対し、麩24g。これで内400gと同じ大きさになります。

チョコレートケーキ…小麦粉の代わりに麩を砕いたものを使う。麩の吸水力でしっとりするので、生クリームは不要。バターは1/4に減らせます。




だし巻き卵レシピ
        
材料
調理法
    
卵3個
小町麩10g
だし100ml
1、小町麩を砕いて、粉状にする。

2、①にだしを加え、麩に吸わせて戻す。3、②を溶いた卵に加えて混ぜる。だし巻き卵を焼く。
ワンポイント
同じ卵の数で作った普通のだし巻き卵の約2.5 倍の大きさで、 しかもしっとり感のあるだし巻き卵が完成する。だしを牛乳に代えると、オムレツできます。


麩明石焼きのレシピ
 
材料
調理法
    
小町麩12個
小麦粉、醤油、ねぎ、たこ 各適量
卵、だし 適量
ごま油 大さじ1
1、だしで戻した小町麩の側面から、 小さく切ったゆでタコを差し入 れ、ぎゅっと絞る。

2、小町麩を戻しただしに、しょうゆ、溶き卵、ネギを混ぜる。

3、②に①の麩をつけ、卵入りだし汁をよく吸わせてから、取り出し、小麦粉をまぶす。

4、フライパンにゴマ油をひき、強火で3を炒め、両面に焼き色をつける。


生麩ステーキのレシピ
 
材料
調理法
    
あわ麩、ごま麩(生麩)各100g
片栗粉、油少々、カイワレ、みょうが 適量
にんにく しょうゆ (しょうゆ25ml、みりん 30ml、料理酒20ml、昆布 5cm角、にんにく75g)
1、生麩に片栗粉をつける。

2、フライパンに油を引いて生麩を焼く。 きつね色になったら、にんにくしょうゆをたらして、火を止める。

3、みょうがと力イワレを飾って盛りつける。

チェックアイコン麩の戻し方
◆煮汁やだしを使うレシピは、麩を戻すとき、だし煮汁を使ったほうがおいしくなる。水やぬるま湯で戻すと水っぽくなる。
◆表面がツルツルで 切り口がない麩は水分を吸収しにくいので、時間をかけて水で戻したほうが調理しやすい。また麩を切って水につけるか、ぬるま湯を使うと短時間で戻る。
◆熱湯に入れると縮んでしまうので注意。



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