BMIで体重チェック

BMI(ボディ・マス・インデックス)というアメリカの調査・研究データを基にした肥満度を表す数値があります。

計算方法は世界共通ですが、肥満の判定基準は国によって異なり日本肥満学会によると、日本では2000年に22が標準値、25以上を肥満、18以下を低体重と定めているとのことで、標準値が最も病気になりにくい状態であるとされています。

2014年に20歳以上の男女を対象に行われた「国民健康・栄養調査」によると、肥満の人(BMIが25以上)の割合は、男性が28.6%、女性が20.3%です。25を超えると脂質異常症や糖尿病、高血圧などの生活習慣病のリスクが2倍以上になり、30を超えると高度な肥満としてより積極的な減量治療を要するものとされています。

しかし摂取カロリーと消費エネルギーをコントロールすることで、標準体重とBMIは理想値に近づけることができます。健康のためにも極端なことはやめましょう。

では早速みなさんもBMIで自分の数値を出してみてはいかがでしょうか?



・BMIの算出方法
BMI= 体重[kg] ÷ 身長[m] ÷ 身長[m]
判定 BMI
~18.5 痩せている
18.5~25 適正
25~30 肥満(1度)
30~35 肥満(2度)
35~40 肥満(3度)
40~ 肥満(4度)
例えば、身長175cm、体重75kgならば
80 ÷ 1.75 ÷ 1.75 = 26.122… ≒ 26.1 であり、
「肥満度1」の領域に入ることがわかる



身長  [cm] 体重  [kg] BMI 

※私も2年前計算した時は「肥満2度に近い肥満1度」でした。
数字になって表わされるとショックですね…現実ですが



さてあなたのBMIはいくらでしたか? 高い低いがあったと思いますが、世界の国ではどれくらいの方がBMIの数値で高い値を表しているのでしょうか。ここではランキング形式でBMI30以上の人が占める割合をワーストから表示してあります。
順位 国名 全体 男性 女性
1 アメリカ 35.3 22.9 36.6
2 メキシコ 32.4 25.8 37.5
3 ニュージーランド 30.6 29.4 31.7
4 ハンガリー 28.5 26.3 30.4
5 オーストラリア 28.3 28.4 28.2
6 カナダ 25.8 25.2 25.5
7 チリ 25.1 19.2 30.7
8 イギリス 24.9 26 23.8
9 ドイツ 23.6 23.3 23.9
10 アイルランド 23 22 24
11 ルクセンブルク 22.7 24.1 21
12 トルコ 22.3 15.3 29.2
13 アイスランド 22.2 21.3 23.1
14 チェコ 21 21 21
15 フィンランド 20.2 19.3 21.3
16 ギリシャ 19.6 17.7 18.5
17 エスとリア 19 18.6 18.3
18 スロベニア 18.3 21.1 15.4
19 スロバキア 16.9 17.1 16.7
20 スペイン 16.6 17.5 15.6
21 ポーランド 15.8 16.6 15.2
22 イスラエル 15.7 15.7 15.7
23 ポルトガル 15.4 14.6 16.1
24 フランス 14.5 14.5 14.5
25 デンマーク 14.2 14.3 14
26 ベルギー 13.7 13.5 13.9
27 オーストリア 12.4 12 12.7
28 オランダ 11.8 10.7 12.9
29 スウェーデン 11.7 12.1 11.2
30 イタリア 10.3 11.5 9.3
31 スイス 10.3 11.2 9.4
32 ノルウェー 10 11 9
33 韓国 4.7 5.1 4.2
34 日本 3.7 4.1 3.4
国別ランキングの結果として日本は意外にもランキングワースト1位で人口の3%しかBMI30以上の人がおらず、最も肥満が少ないという結果でした。それに対して1位のアメリカは3割の人が肥満という違いがあらわれた結果となりました。


・ 体脂肪の正しい計り方

体脂肪計の普及にはめざましいものがあり、最近ではこの機能を備えていない体重計の方が少ないくらいです。

しかし、そのしくみや正しい使い方についてあまり知られていないのが現状です。説明しますと、市販の体脂肪計は手足に電流を流し、その電気抵抗を測定して体脂肪率を測定するしくみになっています。直接体脂肪量を測定している訳ではありません。

電気抵抗は含水量に依存しますが、脂肪はほとんど水を含まないので手足の含水量次第で、体脂肪計の数値は変動するのです。

問題は手足の含水量は一定ではないということ。食後は胃腸に血液が集まるので、手足の含水量は減り、運動後は筋肉にたまった代謝物の保水作用により含水量が増えます。さらに汗をかくと電気が体内を通らす身体の表面を通ってしまいます。つまり測定上、食後は体脂肪が増えて、運動後は減ったように見えてしまうわけです。

なので体脂肪計はできるだけ同じ条件で計る必要があります。一番おすすめなのは起床時です。また体脂肪計は標準的な体形をもとに推定式に立てているので、そこからはずれる人ほど誤差が大きくなります。
計測値そのものよりも数値の変化を知る測定器として活用しましょう!

インピーダンス法
体脂肪計付き体重計などの利用されており、最も身近な測定方法です。この方法は、骨や筋肉、そして脂肪において、それぞれ電気抵抗が違うことを利用して体脂肪率を推定する方法です。身体に微少な高周波電波を流して、そこから電気抵抗を求めます。

CT法
これはX線を使って脂肪層を断層撮影するものです。比較的古くから行なわれてきましたが、X線を使用するところに難点があります。

MRI法
この方法は核磁気共鳴法といって、ある原子核が磁場中で特定波長の電磁波エネルギーを共鳴吸収し、電磁波として放出する現象を応用し、人体の断面像を求める方法です。

超音波βモード法
この方法は、身体各部に超音波を当てその部分を断層撮影し、体脂肪量を測定する方法です。CT法やMRI法に比べ比較的簡単な方法です。最近はスポーツクラブでよく見かけますが、それでも1台200万円くらいはする測定器ですので、私たちが簡単に購入することはできません。

キャリパー法
キャリパーを用いて皮脂をつまみ、その厚さをもとに体脂肪率を推定する方法です。内臓脂肪量の多い人の体脂肪率を正確に測定できないという難点があります。また、測る人によって誤差も大きくなるので、現在はあまり用いられていません。

身体密度法
この方法は巨大な水槽に身体を沈めて身体の容積を測り、それをもとに体脂肪率を推定します。大がかりな装置が必要なので、もっとも正確な方法ですが、日常に体脂肪率を測定するのには向きません。

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