アーモンドは脂肪と糖の吸収を阻害する働きがあるのでダイエットができる
手 軽 さ
コ ス ト
アレンジ
身体負担
知 識
ペ ー ス
アーモンドはとても優れた栄養素を含んでいることがわかりました。アーモンドは現代人に不足している栄養素が補えて、ダイエット効果、整腸作用や大腸がん予防の効果もあることがわかってきたのです。
さらにアーモンドに含まれる食物繊維はゴボウの約2倍、鉄分はホウレンソウの約6倍、ビタミンEはカボチャの約5倍もあります。また、ミネラルも豊富なのです。その一方で高血圧の原因になるナトリウム(塩分)はほぼゼロというパーフェクト食材です。
アーモンドには、栄養バランスのよさに加え、ダイエット、アンチエイジング、整腸、大腸がん予防の4つに効果があることがわかってきています。
日本では痩せるイメージがありませんが、アメリカでは、ナッツ類にダイエット効果があるというのは、当然のこととして受け入れられています。ナッツはヘルシー食という常識が浸透し、トップモデルや女優さんなども美容と健康のために、日々の食事に取り入れているほどです。
→ナッツによるダイエットの種類
一方、日本ではナッツといえば夜の酒場でしか出てこないつまみ程度の存在でした。昼間に食べるものではなかったわけです。だから太ると思い込んでいる人が大勢いたのです。
体によい脂肪
誤解している原因の多くは、ナッツ類に含まれる脂肪の理解不足です。ナッツには良質の脂肪がたくさん含まれていて、全体の50%以上を占めますから、まさに主成分といえます。
脂肪は、食生活が豊かになりすぎた現代でこそ嫌われ役になりがちですが、じつは人間にとって必要不可欠な栄養素です。脂肪は主に、体を動かすエネルギーとして使用され、生物が生きるためには、脂肪はなくてはならない栄養素なのです。
ナッツの多くは、不飽和脂肪酸、とくにオレイン酸とリノール酸を含んでいるものが多いのが特徴です。ナッツに含まれる脂肪は良質な不飽和脂肪酸がメインなので、太るどころか、コレステロール値を下げ、内臓の働きを強化するなど健康維持や病気予防に役立つ働きをしているのです。→不飽和脂肪酸のダイエット効果
リパーゼ阻害で脂肪を排出
アーモンドを使って行なった治験では、具体的なやせる仕組みが明らかになりました。それが、リパーゼ阻害と血糖値のコントロールです。
人間が口から食べた脂肪は、胃液や膵液の中に入っているリパーゼという消化酵素が働いて、脂肪酸とグリセリンに分解されます。脂肪酸もグリセリンも、分解されてから初めて体内に吸収されます。
アーモンドを食べると、このリパーゼの働きがブロックされるリパーゼ阻害が起きるので、食べた脂肪が分解されませんから、体に吸収されないまま、便として体外に排出されてしまうのです。
たとえば、肉料理を食べるときにアーモンドを一緒に食べると、肉のタンパク質は栄養として吸収されますが、肉に含まれていた脂肪だけは吸収されない、という現象が起こります。
血糖値の急激な上昇を抑制
さらに、アーモンドにはブドウ糖の吸収を邪魔する作用であるαーグルコシターゼ阻害が起きることもわかりました。
αーグルコシターゼは人間の小腸上皮にある酵素で、糖の消化や吸収を助けるものです。しかし、砂糖や炭水化物と一緒にアーモンドを摂ると、このαーグルコシターゼが働かず、ブドウ糖にまで分解しないので、糖が吸収されずに便として流れていきます。
血中に糖が吸収されないから、血糖値が上がらないわけです。
炭水化物がブドウ糖に変化する程度をGI値として表します。
アーモンドやナッツ類自体のGI値は低いのですが、他の食物と一緒に食べることで、トータルのGI値も下げることができるのです。→GI値とダイエットの関係
満腹中枢を刺激
ナッツ類がダイエットに効果的といえる理由があります。それは、充分な咀嚼が必要だという点です。
アーモンドをはじめとするナッツ類は堅いものが多いので、飲み込む前に噛み砕かなければなりません。
ナッツに限らず、よく噛むことはダイエットにつながります。何度も何度もよく噛むと、脳の視床下部にある満腹中枢が刺激され、大量に食べなくても満足するのでトータルで食べる量が減るのです。
このように、充分な咀嚼、そしてリパーゼ阻害とαーグルコシターゼ阻害が日々積み重ねられ、余計なものを吸収する前に排出するようになるので、結果として少しずつ痩せていくのだと考えられます。
アーモンドには、食物繊維が豊富に含まれています。食物繊維が豊富なサツマイモと比べても、約5倍という量です。
便秘は女性特有の現象だと思われているようですが、じつは男性でも便秘になる人が増えています。アーモンドには整腸作用があり、アーモンドを食べた翌日は、明らかにお通じがよくなります。それはアーモンドに大量に含まれる食物繊維と脂肪のおかげです。
口の中で咀嚼され、細かくなったアーモンドが胃に移動すると、胃酸によって殺菌され、タンパク質が分解されます。小腸では、膵液、腸液、胆汁という3つの消化液が働き、タンパク質、脂肪がさらに小さく分解され、栄養として吸収されていきます。
しかし食物繊維は、分解されたり消化されることはありません。栄養素が吸収されたあとに残された食物繊維は、体内を通って排出されるだけですが、排出されるまでの腸内で、老廃物や余計な水分を吸って膨らみながら進んでいるのです。それによって、便のかさを増す役割も果たしています。
腸管というのは、ある程度便が大きくならないと、先に進んでいいという信号のペプチド(ホルモン)を出さないので小食の人やダイエット中の人、女性の便が出にくいのは、そういう理由です。
食物繊維は、腸内で老廃物や水分を吸って10倍ほどに膨らみます。ですから、便の比重はほぼ水と同じなのです。さらに、アーモンドの脂肪が潤滑油となって、するりと滑らかに排便することができるというわけです。
アーモンドはじつに多くの食物繊維を含んでいます。1日に不足している食物繊維3グラム分はアーモンド25粒で補えます。
→食物繊維の詳しい説明
ダイエット中といえども毎日3回食事を摂ることが基本です。そのうえで、1日25粒のナッツを取り入れてください。それぞれのライフサイクルがあると思うので、いつ食べてもかまいません。朝・昼・晩と分けてもいいですし、食べられるときに一気に食べてもかまいません。
ナッツを食べるのは、たとえば次のようなタイミングです。
朝食代わりに
出勤前の朝は忙しく、朝食を抜いてしまう人がいます。でしたら、会社や職場に着いてからアーモンドを食べるのもおすすめです。一緒に牛乳を飲めば、午前中のエネルギーは足りています。家を出る前に時間がなくても、これなら続けられるでしょう。
夕食までの間食に
夜遅く帰宅してからようやく夕食という人もいます。また、会社で急な会議が入ったり、外出先でトラブルが起きて夕食の時間が遅くなりそうなとき、間食をするならナッツがおすすめです。ナッツは天然の栄養機能食品なので、油で揚げたお菓子やチョコレートなどをつまむより、はるかに健康的です。
夜食のカップラーメンをやめて
カップラーメンの多くは、高カロリー、低タンパク、高塩分、高脂肪で栄養がありません。夜中に温かいものを食べたくなる気持ちはわかりますが、毎日食べているような人は要注意です。ナッツなら少量で満腹感を得られますし、何より、塩分過多を防げます。そのうえ、お湯を注ぐ手間もかからないのですよ。ナッツで途切れてしまった集中力を再び高めましょう。
コ ス ト
アレンジ
身体負担
知 識
ペ ー ス
アーモンドはとても優れた栄養素を含んでいることがわかりました。アーモンドは現代人に不足している栄養素が補えて、ダイエット効果、整腸作用や大腸がん予防の効果もあることがわかってきたのです。
さらにアーモンドに含まれる食物繊維はゴボウの約2倍、鉄分はホウレンソウの約6倍、ビタミンEはカボチャの約5倍もあります。また、ミネラルも豊富なのです。その一方で高血圧の原因になるナトリウム(塩分)はほぼゼロというパーフェクト食材です。
アーモンドには、栄養バランスのよさに加え、ダイエット、アンチエイジング、整腸、大腸がん予防の4つに効果があることがわかってきています。
日本では痩せるイメージがありませんが、アメリカでは、ナッツ類にダイエット効果があるというのは、当然のこととして受け入れられています。ナッツはヘルシー食という常識が浸透し、トップモデルや女優さんなども美容と健康のために、日々の食事に取り入れているほどです。
→ナッツによるダイエットの種類
一方、日本ではナッツといえば夜の酒場でしか出てこないつまみ程度の存在でした。昼間に食べるものではなかったわけです。だから太ると思い込んでいる人が大勢いたのです。
体によい脂肪
誤解している原因の多くは、ナッツ類に含まれる脂肪の理解不足です。ナッツには良質の脂肪がたくさん含まれていて、全体の50%以上を占めますから、まさに主成分といえます。
脂肪は、食生活が豊かになりすぎた現代でこそ嫌われ役になりがちですが、じつは人間にとって必要不可欠な栄養素です。脂肪は主に、体を動かすエネルギーとして使用され、生物が生きるためには、脂肪はなくてはならない栄養素なのです。
ナッツの多くは、不飽和脂肪酸、とくにオレイン酸とリノール酸を含んでいるものが多いのが特徴です。ナッツに含まれる脂肪は良質な不飽和脂肪酸がメインなので、太るどころか、コレステロール値を下げ、内臓の働きを強化するなど健康維持や病気予防に役立つ働きをしているのです。→不飽和脂肪酸のダイエット効果
リパーゼ阻害で脂肪を排出
アーモンドを使って行なった治験では、具体的なやせる仕組みが明らかになりました。それが、リパーゼ阻害と血糖値のコントロールです。
人間が口から食べた脂肪は、胃液や膵液の中に入っているリパーゼという消化酵素が働いて、脂肪酸とグリセリンに分解されます。脂肪酸もグリセリンも、分解されてから初めて体内に吸収されます。
アーモンドを食べると、このリパーゼの働きがブロックされるリパーゼ阻害が起きるので、食べた脂肪が分解されませんから、体に吸収されないまま、便として体外に排出されてしまうのです。
たとえば、肉料理を食べるときにアーモンドを一緒に食べると、肉のタンパク質は栄養として吸収されますが、肉に含まれていた脂肪だけは吸収されない、という現象が起こります。
血糖値の急激な上昇を抑制
さらに、アーモンドにはブドウ糖の吸収を邪魔する作用であるαーグルコシターゼ阻害が起きることもわかりました。
αーグルコシターゼは人間の小腸上皮にある酵素で、糖の消化や吸収を助けるものです。しかし、砂糖や炭水化物と一緒にアーモンドを摂ると、このαーグルコシターゼが働かず、ブドウ糖にまで分解しないので、糖が吸収されずに便として流れていきます。
血中に糖が吸収されないから、血糖値が上がらないわけです。
炭水化物がブドウ糖に変化する程度をGI値として表します。
アーモンドやナッツ類自体のGI値は低いのですが、他の食物と一緒に食べることで、トータルのGI値も下げることができるのです。→GI値とダイエットの関係
満腹中枢を刺激
ナッツ類がダイエットに効果的といえる理由があります。それは、充分な咀嚼が必要だという点です。
アーモンドをはじめとするナッツ類は堅いものが多いので、飲み込む前に噛み砕かなければなりません。
ナッツに限らず、よく噛むことはダイエットにつながります。何度も何度もよく噛むと、脳の視床下部にある満腹中枢が刺激され、大量に食べなくても満足するのでトータルで食べる量が減るのです。
このように、充分な咀嚼、そしてリパーゼ阻害とαーグルコシターゼ阻害が日々積み重ねられ、余計なものを吸収する前に排出するようになるので、結果として少しずつ痩せていくのだと考えられます。
アーモンドには、食物繊維が豊富に含まれています。食物繊維が豊富なサツマイモと比べても、約5倍という量です。
便秘は女性特有の現象だと思われているようですが、じつは男性でも便秘になる人が増えています。アーモンドには整腸作用があり、アーモンドを食べた翌日は、明らかにお通じがよくなります。それはアーモンドに大量に含まれる食物繊維と脂肪のおかげです。
口の中で咀嚼され、細かくなったアーモンドが胃に移動すると、胃酸によって殺菌され、タンパク質が分解されます。小腸では、膵液、腸液、胆汁という3つの消化液が働き、タンパク質、脂肪がさらに小さく分解され、栄養として吸収されていきます。
しかし食物繊維は、分解されたり消化されることはありません。栄養素が吸収されたあとに残された食物繊維は、体内を通って排出されるだけですが、排出されるまでの腸内で、老廃物や余計な水分を吸って膨らみながら進んでいるのです。それによって、便のかさを増す役割も果たしています。
腸管というのは、ある程度便が大きくならないと、先に進んでいいという信号のペプチド(ホルモン)を出さないので小食の人やダイエット中の人、女性の便が出にくいのは、そういう理由です。
食物繊維は、腸内で老廃物や水分を吸って10倍ほどに膨らみます。ですから、便の比重はほぼ水と同じなのです。さらに、アーモンドの脂肪が潤滑油となって、するりと滑らかに排便することができるというわけです。
アーモンドはじつに多くの食物繊維を含んでいます。1日に不足している食物繊維3グラム分はアーモンド25粒で補えます。
→食物繊維の詳しい説明
ダイエット中といえども毎日3回食事を摂ることが基本です。そのうえで、1日25粒のナッツを取り入れてください。それぞれのライフサイクルがあると思うので、いつ食べてもかまいません。朝・昼・晩と分けてもいいですし、食べられるときに一気に食べてもかまいません。
ナッツを食べるのは、たとえば次のようなタイミングです。
朝食代わりに
出勤前の朝は忙しく、朝食を抜いてしまう人がいます。でしたら、会社や職場に着いてからアーモンドを食べるのもおすすめです。一緒に牛乳を飲めば、午前中のエネルギーは足りています。家を出る前に時間がなくても、これなら続けられるでしょう。
夕食までの間食に
夜遅く帰宅してからようやく夕食という人もいます。また、会社で急な会議が入ったり、外出先でトラブルが起きて夕食の時間が遅くなりそうなとき、間食をするならナッツがおすすめです。ナッツは天然の栄養機能食品なので、油で揚げたお菓子やチョコレートなどをつまむより、はるかに健康的です。
夜食のカップラーメンをやめて
カップラーメンの多くは、高カロリー、低タンパク、高塩分、高脂肪で栄養がありません。夜中に温かいものを食べたくなる気持ちはわかりますが、毎日食べているような人は要注意です。ナッツなら少量で満腹感を得られますし、何より、塩分過多を防げます。そのうえ、お湯を注ぐ手間もかからないのですよ。ナッツで途切れてしまった集中力を再び高めましょう。
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