手 軽 さ 50/100
コ ス ト 70/100
アレンジ30/100
身体負担70/100
知  識50/100
ペ ー ス 30/100
セットポイントダイエットダイエットなどで痩せるために努力しているにもかかわらず体重がもとに戻ってしまったり、リバウンドをしてしまう経験はダイエッターなら誰にもあると思います。

その時に自分の意思が欠けていた、食べ過ぎてしまった、など自分のふがいなさを反省してしまうのは当たり前です。

でも自分を戒めるのは大きな間違いなのです。これは人間本来の生理機能である恒常性(ホメオスタシス)の影響により一定の体重より増減している場合は調整しようとする機能が働きます。これをセットポイントと言います。

セットポイントとは、人間の体の代謝調節機構は遺伝子によるコントロールするだけではなく、さまざまな環境因子の影響も受けて、体脂肪量を一定に保っているという考え方です。これをダイエット関連させることをセットポイントダイエットといいます。

代表的な例を紹介しますと、太平洋の南西部に、人口1万1000人ほどといわれるナウル共和国があります。伊豆大島の四分の一ほどしかない小さい島で、現在、世界で三番目に小さな国です。かつて住民は、温暖な気候のもと、自然の恵みを得て暮らしていたと思われます。また、日本のお相撲さんのような立派な体格ながら、健康な人の多いことで有名でした。

20世紀初頭、この島の土壌が良質のリンを含んでいるとわかると、外国資本が入り込んできて大規模な採掘を開始しました。ナウルの人々がリンによる利益を得られるようになるのは独立以後のことですが、皮肉にもそれが彼らの生活を一変させてしまいます。

島のほとんどがリンの採掘場となり、高額の収入を手にした人々は、労働をすべて海外から来る労動者に任せて、ごろごろ過ごす毎日。しかも裕福になったとたんにアメリカ資本が入り込み、短期間のうちに島にはスーパーマーケットやファストフード店などが乱立するようになりました。先祖伝来の海産物と野菜中心の食生活、食習慣は崩壊し、脂肪と砂糖がたっぷりのアメリ力風の食事が当たり前になったのです。

その結果、成人の約8割がBMI値30を超える肥満者になり、この数年の間には島民の半数近くが糖尿病患者であるという恐ろしい事態になってしまいました。長い年月の間、適度な肉体労働をしながら島や海でとれる食品だけを食べてきたナウルの人々は、環境の急激な変化に体の代謝調節機構を適応させられず、バランスを崩してしまったのでしょう。

こうした悲劇はナウルだけに起こっているわけではありません。急激な近代化によって、それまで肥満とは縁がなかった民族に肥満者が急増している事実は、世界各地に見られます。

日本においても例外ではないかもしれません。ファストフード、欧米式スーパーマーケットが乱立され食卓に日本の純和食が並ぶ日が何日あるでしょうか?

きっと数えるくらいしかない家庭も多いと思います。このような生活をしていてはセットポイントは上がってしまい、ダイエットはますます不可能になってしまいます。




肥満遺伝子が存在している
特に遺伝子においても問題が発生しています。飽食の現代では遺伝子自体が、肥満への脅威となりつつあります。体脂肪をため込む必要はなくなっているのに、体はオートマティックに脂肪をため込んでしまうからです。

飢餓を乗り越えるためのこの重要なサバイバル遺伝子が、飢餓から解放された一部の人間にとっては、肥満や生活習慣病の誘因となり、寿命を縮めてしまうという皮肉な現象が起きてきているのです。

ヒューマンゲノム(人間の全遺伝情報)の解読作業が終了し、そのデータの分析結果から、人間の遺伝子の数は約22000個とされました。そのうち、倹約遺伝子、つまり肥満に関する遺伝子として現在50数種類が特定されています。

そしてそれらすべて、体脂肪を蓄える能力を決める遺伝子なのです。同じ物を食べても、それを中性脂肪に変えて脂肪細胞に蓄える能力にはひとりひとり個人差があるということが、このゲノム計画を通じてよりはっきりと誕明されたのです。

アメリカでは、肥満は自己管理能力の欠如を表すものとして嫌悪されました。肥満を理由に職場を解雇されたケースもあったと聞きます。しかしヒューマンゲノム計画が終了した今、肥満は自己責任だけでは片付けられない問題であることが立証されたのです。

体重は生まれた時から決まっている?
では人間の体重はどうやって決まるのでしょう?実は、人間の体重は遺伝子によって一定のレベルに設定されているという仮説が、昔から提唱されてきました。体内の体脂肪量は遺伝子によって決められていて、人は生まれながらにどの程度の体重になるか決まっているというのです。これを「セットポイント仮説」といいます。この仮説を裏付ける遺伝子の存在が明らかにされました。この遺伝子が体脂肪の調節に関与しているのです。



持って生まれた体重の適正=セットポイント
人にはそれぞれ個々の「持って生まれた適正」セットポイントがあります。
人間のは、絶えず体内の代謝状態を調節しています。体脂肪に関しても例外ではありません。

食事を摂り過ぎると、消費し切れなかった過剰なエネルギーは脂肪球という形になり、脂肪細胞の中でも主に白色脂肪細胞に取り込まれます。単に脂肪細胞という場合、この白色脂肪細胞のことを意味しています。

セットポイントとは脳が認識している体のあなたにとってベストな状態のこと。
体重や体温、血圧などにあり、環境などの変化に影響されず、セットポイントを維持する働き(ホメオスタシス)が体に備わっているのです。

例えば、気温が体温より低くなると体温が低下しないように体を震わせる。これは、体を震わせることによって、筋肉を収縮し、熱を発生させて体温をセットポイントで維持するのです。また、気温が高い場合には、汗をかいて熱を外に逃がし、体温が上昇するのを防ぐ。
このように生命を維持のためにセットポイントを保つように体が働くのです。

体重にもセットポイントがあり、セットポイントの高い人は太りやすく、低い人はやせやすいです。蓄えられた脂肪の量が増えると、遺伝子が白色脂肪細胞でレプチンというホルモンをたくさん作り出します。

レプチンは脳の満腹中枢を刺激して食欲を低下させるのです。また交感神経を介して消費エネルギ—を増やす働きもあります。つまりセットポイントを超えると、レプチンが分泌され、摂取するエネルギーを抑え、消費するエネルギ—を増やして体脂肪量を一定に保つ、というわけです。

いくら「一時的に」ダイエットで痩せようとも、脳が認識しているベスト体重になるために、脳は消費カロリーとのバランスをとりながら食欲をコントロールしたりする。

例えばあなたの脳が体重セットポイントが60kgと認識しているのに、過度なダイエットなどで50kgまで減量してしまうと脳は代謝量を減らしたり異常な食欲を増やしたりして体重を元に戻すように働く。

これがリバウンド&過食=過食嘔吐や下剤乱用という摂取障害です。セットポイント値は許容範囲がありますので、環境や生活習慣である程度は動きます。

しかし、皮下と内臓につく脂肪細胞(カプセル)の数は変わらないので、飢餓状態から元に戻そうとして正常なセットポイントを超しても気がつかず、余った脂肪は、異所性脂肪(第三の脂肪)となって肝臓や心臓や血管などに付着します。

ダイエットした人程、体脂肪が多かったり、脂質異常がおきやすいのも、この脳のセットポイントの見失いが関連していると言えます。

ポイント痩せるために必要な物質「レプチン」
レプチンとは、ギリシャ語で"痩せ"を意味するレブトスという言葉から名付けられたそうです。太りやすいネズミと太りにくいネズミを比較してみると、太りにくいネズミではレプチンの分泌が盛んで、太りやすいネズミでは正常な構造のレプチンが分泌されていない、ということもわかりました。

しかし、さらに研究を進めていくと、太っている人では、むしろこのレプチンがたくさん分泌されていることがわかりました。すなわち、レプチンがたくさん分泌されているにもかかわらず、その作用が十分に発揮されていないわけで、この状態を「レプチン抵抗性」とよびます。脳が体脂肪量をコントロールするメカニズムはまだ十分に解明されていません。




セットポイントのまとめ
あなたの理想体重と、もしくは標準体重と、あなたのセットポイントはベスト体重とは異なるものなのです。
あなたの身体もどの体重があなたにとって「自然」なのかを知っているのです。

この「自然」とは、「標準」ではありません。
あなたにとっての「理想体重」でもありません。
そういった意味での自然な体重を目指して脳は働きます。

身体は「あなたに見合う体重」を維持しようとします
私たちはたとえ自分の身体のことでも身体に起こっていることに数%しか意識できないのです。

私たちの身体は意識を超えたところで黙々とその営みを続けています。
それを認識しましょう。
今現在もあなたの身体は本来のあなたの体重に戻ろうと懸命に働いているのです。

セットポイントを下げることを利用したダイエット方法にシャングリラダイエット(オリーブオイルダイエット)というものがあります。
セットポイントは食事として食べるものが美味しいものだと脳が判断するとセットポイントを上げ、逆に美味しくないものだとセットポイント下げると言われています。

かといって魚や野菜などが美味しいからと言ってたくさん食べて太るのかというとそういうわけではありません。

ここがポイントですが、脳が考えて判断することなのでカロリーという概念はありません。つまりカロリーが低いもの=美味しいものと脳にうえつければ、また食べたいと脳が判断しても太ることがないのでセットポイントを下げることになります。こうしてダイエットをしていけばリバウンドなく痩せることが可能となるでしょう。





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