手 軽 さ 70/100
コ ス ト 70/100
アレンジ10/100
身体負担50/100
知  識30/100
ペ ー ス 50/100
世の中には数限りない健康法やダイエットがありますが、肩たたきを使った「肩たたきダイエット」は、これまでありそうでなかった方法です。

肩たたきは一家にひとつはあるかもしれませんので、わざわざ買う必要はありません。肩たたきのない方でも、高価な肩たたきなど必要ありません。肩たたきで、頭から足先までマッサージすれば、それでダイエットや健康になれるのです。

東洋医学がいいと思いながらも、が怖くてだめな方がいますが、肩たたきならリスクがないので怖いものはありません。

ただマッサージするだけでこれほどさまざまな症状に効くのかを考えてみた時、もともと効果があるのは経絡、ツボの理論からすればおかしくないことですが、それだけではないことがわかってきました。

「たたく」「なでる」「転がす」は、乾布摩擦健康法で知られているように、皮膚を刺激することによって経絡、ツボに働きかけ、さらに皮膚の毛細血管にも働きかけて、血液のめぐりを良くします。

また、リンパ系を活性化させるマッサージにもなります。血行が良くなると便秘の解消につながり代謝が向上します。代謝がアップするとたくさんカロリーを消費してくれるので、食べても太りにくい体質になれます。

「たたく」という動作は、全身をスプーン型にした手でたたき、良い気を入れ、悪い気を出すという中国の拍打健康法でも使われています。日本でも、からだの中の悪いものを「たたき出す」という言葉があるように、たたくことによって血液の循環が良くなり、体外に排出されます。

また、肩をたたくと肩コリがなくなったり、軽くなったりするのは、気血の流れが良くなり、筋肉にたまった疲労物質をリンパが運び去ってくれるからです。決して気のせいではありません。

「押す」ことによって、ツボを刺激し筋肉への指圧効果が得られます。ツボを押すと神経に作用し、自律神経が内臓の機能を調節することは、現代医学でも知られるところとなりました。

刺激させると、微妙な震動が皮膚を通して伝わり、器官に対する伝達経路が活性化され胃や腸など内臓全般の働きが促進されます。特にの働き具合がダイエットと密接にかかわっているので、胃の働きを良くすることもダイエットにつながります。

からだ全体で痛点の数は200万~400万個、温点は3万個、冷点は25万個~30万個あるといわれています。マッサージをすると、表度のこれらの点に働きかけ、活性化させてくれると思われます。皮膚は、私たちの生命を維持するのに一番大きな働きを持つ感覚器官といえます。

東洋医学では、皮膚と、神経、血液、筋肉との情報交換が行われるところをツボとし、皮膚を通してあらゆる臓器に働きかけることができるとしています。私たちの皮膚には365のツボが点在しています。

その他にも奇穴、新穴があり、中国では奇穴だけでも1000以上発表されています。経穴、奇穴、新穴を合わせると何千というツボが体表に点在していることになり、しかも最近では、ツボは点ではなく面であるという研究者も出てきました。

この肩たたき健康法では、鍼や灸のような点刺激もあり、また線状、面状の刺激も得られるので、ツボを覚えなくても行えます。しかも、ツボ効果だけでなく、指圧効果やマッサージ効果、リンパを活性化する効果、筋肉をほぐすあんま効果も得られます。

肩たたきダイエットのメリット
胃の調子を整える
胃は精神や脳と直結していて、心配事や精神的ストレスを受けるとすぐに症状が現れる臓器です。心を安定させることと同時に、早食いや不規則な食生活をしないことと、よくかんで食べることが大切です。

①肩たたきの柄を持ち、手首からひじにかけてのゾーンをたたきます。このゾーンには胃腸の働きを整える「胃腸点」と呼ばれるスポットや、嘔吐感、胃の痛みに効果的な「内関」「手の三里」が含まれます。

②次に足首からひざにかけてのゾーンを肩たたきの柄でこねるように三十秒ほど押しもみます。このゾーン内には、胃炎、胃アトニー、胃下垂症、肝経・胆経の障害、だるさ、喉の渇き、肥満に有効なツボ「足の三里」が含まれます。

便秘解消
よく便秘を起こす方には、腸のガンができる確率が高いといわれていますし、美容にも良くありません。

①置いた肩たたきの柄の上に、軽く握ったにぎりこぶしの小指側の側面を、手首のところまで当たるように押し付けるか、トントンとにぎりこぶしでたたくようにします。ここには手足の冷え、息苦しさに効く「心経」の原穴である「神門」というツボが含まれます。

②手のひらに肩たたきを押し付けるか、手のひらでたたきます。
ここには、「胃腸点」や牌胃大腸区内にある「裏合谷」が含まれ、便秘以外の症状にも幅広い効果がえられます。

自律神経を整える
昼を司る交感神経と、夜を司る副交感神経のバランスが崩れると、さまざまな症状が現れます。東洋医学の得意とする全身のバランスを整える経絡に働きかけ自律神経を整えましよう。

①胸からへその手前までの任脈ラインをたたいて下さい。30回ほど行います。
体の前面には自律神経の不調により起こる気鬱に効果のある「腫中」、腎を整える「盲念」が、そして背中には全身を整えるツボが点在しています。

②柄を持ち、脊髄の両側を尾骨まで上下に動かしながら、リズミカルに30回ほどたたきます。

いくつかの注意点を守ってチャレンジする
効果があるからと言ってやりすぎは禁物です。たたきすぎは筋繊維を痛めたり、炎症を起こし、かえって逆効果です。

部位によって異なりますが、足の裏でも同じところを「たたく」のは最高30回までです。また、たたく速さも、ゆったりと休息している時の心臓の鼓動よりも、さらにゆっくりにします。

「押しつける」ときも、同じ場所をしつこく押すのではなく、血液の流れ、リンパの流れを促すつもりで、流れを感じながら移動させていくのがコツです。長く押し過ぎると「感覚麻痺」を起こし、効果がなくなることもあるようです。3秒以上同じところを押さず、肩たたきを使っていきます。同じ場所は3回までにして下さい。

この肩たたきダイエットは、1日2回ぐらいで十分です。全身でも20分以上は続けてしないで下さい。それよりも、健康維持のため、楽しみながら、日常生活に自然に取り入れ、長く続けていくことがポイントです。

食後30分経ってから行う
食事をしたすぐ後は、消化吸収のために消化器に集中している神経の活動を、ツボの方へ分散させてしまう恐れがあります。そうなると消化活動が鈍り、消化不良を起こす原因になるので、食後30分は行わない方がよいのだそうです。

痛いのは逆効果
痛いほど行ってはいけません。指圧マッサージの荒療治で、痛いほど効くと思う方がいますが、それは間違いです。痛い刺激は脳の緊張状態を作ってしまい、自律神経の機能を低下させ、かえって症状を悪くします。リラックスして、気持ちが良いくらいの刺激を与えると、脳は自律神経の働きを高めすぐれた治療効果が得られるそうです。

息を吐く時に行うこと
息を細く長く、フーと口から吐く時に、刺激を与えて下さい。吸う時には皮膚に圧力をかけません。人間のからだは、息を吸う時に硬くなり、吐く時に緩むという習性があります。その筋肉の動きに逆らつて圧力刺激を加えると、血液の循環を妨げたり、筋繊維を切ってしまったりして、筋肉痛を起こすこともあるそうです。

イメージはとても大切です
どんなに優しく、ていねいにマッサージしても、マイナスのイメージを持っていては何もなりません。リラックスして、幸せな気分で、良くなった姿をイメージしながら、ゆったりと行いましょう。項目別のそれぞれのイメージもつけ加えて、より良い効果を上げてください。