手 軽 さ 60/100
コ ス ト 90/100
アレンジ30/100
身体負担60/100
知  識50/100
ペ ー ス 50/100
腸マッサージダイエット

「腸マッサージ」とは、おなかの上から腸を1日に数回もむことで、体調がよくなり、驚くほど短期間で、しかも健康的にやせられるダイエット方法です。ウエストはくびれ、肌はツヤツヤ、むくみもとれてスッキリとした体を手に入れることができるのです。

巷では色々なダイエット方法があふれていますが、食事制限に運動がつきものと思っている人は多いと思います。また、一度は痩せても、結局リバウンドしてしまうというのが、ダイエットの定説となっています。

ごはんや麺類、パンなどの炭水化物は、脳内でリラックス作用のある化学物質「セロトニン」の分泌を促すといわれています。ですから食事制限をしてごはんを食べないとセロトニンが分泌されなくなり、イライラしがちになるのです。それが反動となって今度は逆に食べ過ぎたりして、結果リバウンドをする可能性が高くなるわけです。でも炭水化物などの糖質は取りすぎると太る原因になります。

セロトニンは脳でも作られていますが、90%以上は腸から分泌されています。
同じセロトニンでも、脳と腸ではちょっと働きが違っています。脳内ではリラックス効果を発揮し、腸内では排便をうながす働きをしているのです。つまり腸マッサージでダイエットの敵である便秘を解消することも可能です、それだけでなく、頭痛や下痢、肌荒れや腰痛、不妊までもが改善されていくのです!→セロトニンで痩せる詳しい方法を説明




2.腸をもむと痩せていく理由とは

そもそもなぜ腸をもむとやせて健康になるの?と思う人は多いと思います。
それは、腸をもむことで
①便秘が解消されて老廃物が排出される
②基礎代謝があがって食べても太らなくなる
③リンパマッサージ効果で脂肪がどんどん燃える

このような効果が期待できます。

ハンバーガーやピザ、パスタなどの油もののメニューばかりとっていると、脂肪がリンパ節などにたまり、体全体の体脂肪の量を脳に伝えることができなくなります。そのため満腹感が得られず、常に何かを食べたい欲求に駆られることになってしまうのです。特に油っこいものを食べたときほど積極的に腸マッサージを行なってください。

腸をもむことで、腸の動きを活発にし、血流を増やし温めると、脂肪は燃焼されていきます。その結果、肝臓の解毒が進み、ウエスト周囲が細くなりくびれができていくのです。腸マッサージによってリンパの流れがよくなると、中枢神経に命令を出しやすくなるのでしょう。食欲を自分でうまくコントロールできるようになります。そうすると効果はさらに高まります。

また、むくみがとれることで、体重減少より早く、くびれがつくれるのも腸マッサージの特長です。ウエストは、腸マッサージをしっかり行なうことで、1回で3~4センチほど減る可能性もあります。



3.腸マッサージダイエットの相乗効果

①くびれができて、メタボともお別れ
くびれにもホルモンが関係しています。ホルモンバランスが乱れると、便秘などになりやすく、結果、下腹が出やすくなってしまうのです。
腸マッサージによってホルモンバランスが整うと、便などの老廃物が排出されやすくなります。そして、むくみがなくなることで、本来のくびれをとり戻し、メタボ腹をなくすことができるわけです。→あなたは大丈夫?メタボリックをチェックしよう

②髪がツヤツヤでサラサラになる
髪もホルモンの影響を受けています。
腸マッサージダイエットは腸をもむことで、ホルモンの働きがよくなるので、髪もツヤツヤ、サラサラになります。もちろん、栄養を吸収する腸の働きが、腸マッサージによって活発になり、髪の先まで栄養が行きわたることも、理由として考えられます。→ダイエットと栄養素の関係

③冷え性が改善される
冷え性は、便秘と同じくらい重要な体の悩みだと思います。とくに冬は手足が冷えてなかなか寝付けず、眠りが浅くなり、疲れがとれないままだったり、末端まで血液が届かず血行不良になっている可能性もあります。腸マッサージダイエットでは、腸をもむことで体温があがり、血流がよくなることで、冷え性の克服にも役立ちます。→低体温とダイエットの関係

④肌のキメが整い透明感まで出る
皮層は、肝臓につぐ解毒器官です。肝臓の働きが限界のとき、その働きを皮膚が助けてくれます。皮膚が肝臓に代わり解毒をしたものがニキビなどの吹き出物やシミなのです。
腸さえきれいであれば、肝臓はニキビやシミの修復にとりかかることができます。「くすみ」もあわせてとり去ってくれるため、肌はキメが整い、透明感が出るわけです。→肝臓とダイエットについて

⑤ポジティブになれて、毎日が楽しくなる
むくみがとれて、下半身がみるみる細くなっていきます。肌のキメが整い透明感まで出て、髪がツヤツヤ、サラサラで、くびれができて、メタボが解消されれば若く見えないほうがおかしいくらいですよね。外出が楽しくなったり、気分もいいし、自然とやる気も出てきます。



4.いつでも、どこでも簡単にできる腸マッサージ

さっそく腸マッサージをはじめましょう。
次のちょっとしたルールを守りながら腸の力をつけていくために、やさしくもみほぐしてあげましょう。

おなかは水分が多く冷えやすい器官です。腸マッサージをする際には、洋服の上か薄手のタオルの上からもんであげるのが理想的です。

ホットタオルで温めながらもむと、効果が倍増します。そのほか「ヒマシ油配合」のマッサージジェルを使えば、おなかを温められ、指通りもよくなります。腸をもむときは、指の腹を使ってやさしくゆっくりと。しこりになっているところは、こっているところなので念入りに押しもみしてください。ただし、痛ければいいというものではありません。いわゆる「痛きもちいい」がもっとも効果が出ます。


準備として最初に行う深呼吸
すべての腸マッサージをはじめるにあたって、まず深呼吸をしましょう。全身の筋肉がゆるみ、腸マッサージで最初に感じる痛みを軽減し、心身ともにリラックスできるからです。また、横隔膜やおなかの筋肉がよく動き、腸の活動も盛んになり、便秘の改善にもつながります。

①あお向けに寝て、だらんと全身の力を抜く。
②鼻からゆっくり息を吸いながら、おなかをふくらませる
③口からゆっくりと声を出して息を吐き、おなかをへこませる
②と③を5回繰り返す


小腸6点もみ
むくみをとりたいなら、小腸の裏側を意識しましょう。60から100のリンパ節が集中しているからです。そこをもみほぐすことで、リンパの流れがよくなり全身のむくみが解消されます。
もちろんダイエットにも効果は抜群でウエストを細くしたいときも、ここをもむとよいでしょう。

①あお向けに寝て、軽くひざを立ててリラックスする。
②両手の人差し指、中指、薬指の3本の指先をそろえて重ね、指の腹でおへその真上のポイントを押さえる
③息をゆっくり吐きながら、おなかの力を抜き、小さな円を描くように時計回りにクルクルクルクルと4回押し回す。
息を吸って次のポイントを押さえ、同じように揉む。
息をゆっくり吸いながら、おなかをふくらませる。
④一周終わったら、指が入りにくかったところや、コリや痛みを感じたポイントをもう一度押す。

もむポイントは、おへそを中心に、指3本分離れた円周上の6点(真上、左斜め上、左斜め下、真下、右斜め下、右斜め上)。


大腸マッサージ
腸マッサージダイエットで便秘は大敵!ここで一気に出すものは出して、スッキリおなかを手に入れましょう。肌もきれいになります。
とくに便がたまりやすい、下行結腸やS状結腸直腸がある左わき腹。ここをしっかりもめば、みるみるうちに便やガスなど、体内の便(老廃物や有害物)が排出され、おなかがスッキリします。

①あお向けに寝て軽くひざを立て、右足を左足の上に組み、体を右側に倒す。
②左あばら骨の下端(わき腹)を、左手で親指だけを外側(背中側)にしてはさみ、大きく息を吸う。
③息をゆっくり吐きながら、ひじを前に倒し、グーッと指が深く入るようにつかむ。
1.2.3.4で押し、5.6.7.8で戻す。
④息を吸いながら指の力をゆるめて、ひじを元の位置に戻す。
⑤あばら骨と骨盤の間を、約2センチ間隔で移動させ②~④の要領で押しもみする。
※②~④を1カ所につき3回ずつ行う。


胃・肝臓もみ
胃は「消化」、肝臓は「解毒」の役目を果たしている器官。
胃の消化活動が鈍ると腸に負担をかけ、便がたまりやすくなってしまいます。また、肝臓をもむことで、便秘の解消はもちろん、美肌にもつながっていきます。触ってはれを感じる箇所は、血流が悪くなっている証拠です。これをマッサージすることで、機能が活発になります。

①もむポイントは、左右それぞれのあばら骨の下。2センチ間隔に4ポイントが目安
②あお向けになり、リラックスする。まずは胃がある左側からもみほぐす。
ゆっくり息を吸い、息を吐きながら指先を左あばら骨の下へ押しこみ、時計回りにクルクルクルクルと4回押し回す。これを2センチ程度ずらしながら4ポイント行う。最後に大きく深呼吸を1回。各3回繰り返す。
③次は肝臓がある右側。ゆっくり息を吸い、息を吐きながらみぞおちへ指をグッと押しこみ、同じようにマッサージする。


オフィスや外出先でやるとき
自宅でゆっくり腸マッサージができないという人、いつでもどこでもマッサージしたいという人のための、イスやトイレで手軽にできる腸マッサージです。

①イスや便座に浅く腰かけ、背すじを伸ばし足を軽く開く。
②両手の指を重ねて、指の腹をおへそから3センチほど下に差し込み、大きく息を吸う。
③息を吐きながら、手首が太ももに当たるまで上体を倒す。グーッと指をおなかの奥まで入れていく。
※あくまで「痛きもちいい」が目安。痛いときには力を加減して。
④差し込んだ両手の指先を、時計回りにクルクルクルと3回ゆっくり回す。
⑤息を吸いながら、ゆっくり上体を起こす。②~⑤を4回繰り返す。
⑥指先の位置を3センチほど左に移し、同様にS状結腸を刺激。これも4回繰り返す。



5.腸のリンパを刺激して脂肪を燃やそう

顔のむくみには、耳裏から首すじにかけてのマッサージが効きます。リンパを刺激して、余計な水分やむくみのない状態にします。
もむと小顔になれるこの耳下腺リンパ節は、実際に触って確認しましょう。豆粒大のコリッとするのが、両耳の耳たぶの裏あたりに各1つずつあります。首のつけ根からゆっくり手のひらで鎖骨の下のリンパ節に流すようにマッサージするだけで、顔の輪郭がスッキリします。

このリンパ節1つのマッサージでも効果抜群なのに、腸にはリンパ節やリンパ管が60~100個も存在しているのです。
つまり、腸をもむことはこれら全てに効果があるということ。老廃物がどんどん排出されることで、全身のむくみがとれ、すぐに効果が期待できるのです。→リンパとダイエットの関係について

むくみや体重ばかり気にしていて、腸をほったらかしにしていると、なかなかやせない原因になってしまうのです。方法は簡単なので早速今日からはじめてみましょう。




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